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「きーもちー！！」
民宿を出てすぐに広がるのは、さっきの竹のようなものが沢山生えてる場所。
これはなんだろう？
「竹おばけー」
さっちゃんが笑いながらそれを掴んだ。
「竹おばけ……(笑)」
「竹おばけって…… 」
ナミさんが呆れたように呟いて、はぁってため息をついた。
「サトウキビ」
「、サトウキビ」
「智くん、この人なんにも知らないのね」
「……」
人のこと言えない。
サトウキビは知ってるけど、これがサトウキビだったとは。
「ナミさんよく知ってんね」
「当たり前でしょ、いつから来てると思って、……」
「……」
その横顔が口を噤んだ。
一瞬眉を顰めて前を向く。
「ここはシュガーロードっていうの。昔朝ドラにも出てきたのに、見たことない？」
「んー。あんま興味ない」
「ふうん」
3人でシュガーロードを進んでいく。
他に何もない。ただ、青い空とサトウキビ畑が広がっているだけ。
心穏やかになれるこの空間に、不思議な気分。
しばらく歩いて海へ出るまでの間、ナミさんの大学の話なんかを聞いた。
さっちゃんは"ナミ"って呼んでたみたみたいだけど、私の心が狭いのかな。
どうしても呼び捨てで呼びたくなくて名前を呼べない。
「智くん、水着着てきた？」
「、今は着てない」
「そーなの？私ちゃっかりきてきちゃったよー」
そう言いながら肩をズラして水着をチラッと覗かせた。
しかも黒！
「かわいいでしょー」
「え、……」
「智くんたらすぐ顔赤くなるんだから！」
……ナミさんすごい。
てゆーかこれ、本物の"智"がやられてたらどう思うんだろう。
いや、さすがに私でもドキッとしたわよ。
大学生の若いピチピチ女子に、服ずらしてそんなの見せられたら！
男だったらイチコロじゃないの？
さっちゃんの方に振り向いてみると、目が合ってニコって笑ってくれた。
「ちょっと海入っちゃおー」
ナミさんがサンダルのまま海に入っていく。
本当に綺麗な海。
透き通っているし、海辺の白も眩しいくらいだ。
その景色に、ナミさんはお似合い。
「Aとは明日入るもんね」
「明日もナミさんと一緒じゃないの？」
「ナミには悪ぃけどこっちも時間ねぇし」
「……」
そっか。ナミさんはいつまでいるんだろう。
私たちが帰るのが木曜の昼前だから、実質あと4日ってことになるんだ。
*
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やっち(プロフ) - うさこさん、こんにちは。どの作品もとても良かったです。また作って欲しいです (2022年11月26日 7時) (
レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！優しさの塊な智くんにメロメロになったりエロエロの智くんにキュンキュンしたり〜とっても楽しかったです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - はるさん» はるさん、こんにちは！ほんと、私もさっちゃんと入れ替わりたい(笑)そしたらもれなくじっくり観察ますけど(≧∀≦)最後までおつき合いいただいて、ありがとうございました！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、コメントありがとうございます！毎回楽しみにしていただいてたなんて…嬉しいです☆他のお話でも機会があればよろしくです(^^) (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - うさこさん、おはようございます。とっても楽しかったです！さとちゃん格好良かったなぁ、私も入れ替わりたい←無理(^w^)結局二人が幸せで良かったです！ (2019年6月21日 9時) (レス) id: 4dabf2263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年4月12日 20時
