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『あっ大ちゃん？』
「うん」
『今いい？』
「…うん」
さっちゃんの顔をちらっと確認したら、ニコって笑って頷いた。
『昨日言ってたじゃん？届けるっつったやつ』
「え、あれはもういいって話だったんじゃ……」
『ダメダメ！Aちゃんああ言ってたけど、家に来て欲しくなかっただけっしょ？それとこれとは別！しかもね、俺すげーいいもん見つけちったの！』
「……いいもの？」
『そ！ふたり明日から旅行でしょ？初夜にはうってつけだから！』
、初夜って！
それって結婚したふたりにしか訪れない結婚一日目の夜のことでしょ？
『んく、大ちゃん絶対喜んでくれると思う！』
「……」
『Aちゃんにピッタリだから！』
へ？
『とりあえず家行くね！留守だったらドアノブに掛けとくし、居留守でも掛けとくし！』
「や、今からってどれくらい？」
『んー…30分くらい？』
30分……もう家にはついてる時間。
「……今出かけてるから、ドアノブに掛けといて」
『了解！』
断ってもこの調子じゃきっと家まで来ると思ったから。
もういいやって諦めて電話を切った。
「相葉ちゃんなんて？」
「昨日の、今からとどけるって」
「懲りねーな(笑)」
「何言っても無駄な気がしたから諦めたよ」
「んは。」
「あ。でもあと30分くらいで着くみたい」
「げ。まじか。」
「居留守してもいいとは言ってたけど、今帰ったら鉢合わせるかも……帰る？」
「んー……A用意しなきゃダメでしょ？」
「まぁ…でもそんな時間かからないと思う。ただこのキャリーケース引いたまま寄り道するのもちょっと嫌かなって」
「…じゃ、タクシーで帰ろ。こっからタクシーで帰ればさすがに出くわさないっしょ」
「そうだね、」
タイミングよく通りかかったタクシーに手をあげて、家路につく。
……にしても相葉ちゃん、何をくれようとしてるんだろう。
昨日のって言ったらそういうグッズなんだろうけど、私にピッタリって？
疑問が残ったままマンションの前に着いてタクシーを降りると、"大ちゃん！"って元気な声が背後から聞こえてきた。
今の気持ちを効果音で表すとしたら、"ギクッ"だ。
今まさにタクシーから降りようと中腰になってるさっちゃんが、めちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
*
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やっち(プロフ) - うさこさん、こんにちは。どの作品もとても良かったです。また作って欲しいです (2022年11月26日 7時) (
レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！優しさの塊な智くんにメロメロになったりエロエロの智くんにキュンキュンしたり〜とっても楽しかったです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - はるさん» はるさん、こんにちは！ほんと、私もさっちゃんと入れ替わりたい(笑)そしたらもれなくじっくり観察ますけど(≧∀≦)最後までおつき合いいただいて、ありがとうございました！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、コメントありがとうございます！毎回楽しみにしていただいてたなんて…嬉しいです☆他のお話でも機会があればよろしくです(^^) (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - うさこさん、おはようございます。とっても楽しかったです！さとちゃん格好良かったなぁ、私も入れ替わりたい←無理(^w^)結局二人が幸せで良かったです！ (2019年6月21日 9時) (レス) id: 4dabf2263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年4月12日 20時
