241敬語 ページ1
それからも、仕事と割り切って敬語で話すことにした。
確実に昨日より話はしてくれてた。
態度も少しだけ、柔らかくなった気がする。
でもやっぱり素っ気なくて…
交渉がうまくいって嬉しいはずなのに、帰りのタクシーの中でまた泣きそうになった。
ここで泣いてはだめ。
そういい聞かせてただただ外の景色を見送る。
２人きりなのに、一人分空いてるこの距離が苦しい。
A「…」
30分のホテルまでの道のりが、何時間にも感じた。
やっぱり息苦しくてゆっくり息を吸ったりして。
それでも何も変わらず外を眺めてる翔君の横顔を一瞬盗み見て。
また泣きそうになるバカな私…
ホテルに着いて、タクシーから降りる。
翔「おい」
A「、はい」
翔「夜、一緒に飯食うか」
A「、いい…の」
翔「ホテルのイタリアンの店に、…19時」
A「、うん、分かった」
じゃあって翔君が去っていく。
…うそ、あんなに怒ってたのに、一緒にご飯、食べてくれるの…？
信じられない、
すごく嬉しい…っ、
先を行く翔君に気付かれたくなくて、次のエレベーターに乗ることにした。
嬉しすぎて、本気で泣きそうだ…
その日の夜、時間通りにレストランへ向かう。
化粧を直して少しだけいつもより赤みのある口紅を選んで。
服装は普段着に毛の生えたような服装だけど、恥ずかしくはない程度。
レストランの前まで行くと、既に翔君が立っていて。
A「…」
…かっこいい…
さっきはスラックスとYシャツを腕まくりしてネクタイで。
今はネクタイを取っただけの格好なのに、腕時計を気にする仕草なんか殺人的にかっこいい。
立ち姿がかっこいいのかな。
見とれちゃう…
A「…」
翔「…、あぁ、来たか」
A「、うん、」
翔「行くぞ」
…目が合った…
それだけのことに一喜一憂する。
食事を一緒にしてくれて、目を合わせてくれて…
付き合ってる２人にとっては当たり前のこと。
でもやっぱり、目の前を行く背中は、簡単には触れられそうにない。
一定の距離を置かれてる気がしてならない…
…やっぱり不安が拭えかった。
素っ気ないことには、変わりない…
*
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ebi信号(プロフ) - いやいやいや。ちょっと待って…早く寝なきゃダメなのに、止まらないー (2019年12月16日 1時) (
レス) id: 99a6a11134 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん、こんばんは！翔君の気持ちもJ伝いながら分かり、ようやくこの緊張感から抜け出せそうです(*^_^*)引き続き頑張ります♪ (2018年2月17日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - こんにちは！ 謎だった翔くんの頭の中が垣間見えて心底ホッとしました！！潤くん、ナイス！ 続き楽しみにしてます！ (2018年2月12日 13時) (レス) id: 952df20f4c (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - keiさん» keiさん、こんばんは！そうだったんです、翔君(笑)そしてJの良さが引き立つ！ふたりの気持ちはどうなっていくのか、そして智君は…。引き続き頑張ります(｀･ω･´) (2018年2月11日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - やこさん» やこさん、こんばんは！お互いの気持ちを伝え合うまで後少し！頑張ります☆ (2018年2月11日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2017年12月20日 23時
