九 ページ10
『旦那様。今宵は買ってくださりありがとうござらんした。あきち、涼風でありんす。』
一番憂鬱な時間。
客「嗚呼。それにしても美しいな。髪色も珍しい。美しい白髪じゃないか。」
聞き慣れた褒め言葉を言いつつ全身を舐め回す様なねっとりとした視線に鳥肌がたつ。
正直言ってすっごい気持ち悪い。
『褒め言葉がお上手でござんすね。それよりも、お酒はどうでござんすか?』
さらりと視線をかわしつつ、客を酔い潰そうとする。
この客は初めてだからすぐに潰れるだろう。
客「ありがとう。涼風花魁もどうだい?」
と聞いてきたので自分も飲む。
客は酒を飲んで少しすると千鳥足になり、ぶっ倒れた。
実はこの酒、かなり濃い。
元々は普通の酒だったが蒸留したアルコールを入れてものすごく濃くしてある。
━━━━━━━━━━え?何で私が飲んでも酔い潰れないのかって?
慣れだよ。慣れ。
私は酒の他にも様々な毒に耐性を持っている。
客に盛られたり、妬んだ奴が殺そうとしたりして盛ったりするからね。
少しずつ毎日摂取して、耐性をつけたんだ。
そんじょそこらの毒なんて、私には効かないよ。
少し物思いにふけっていると、
「うるせぇ!!」という声と悲鳴が聞こえた。
急いで廊下に出てみると、なるほど。汚い大男が金もないのに無理矢理上がってきたらしい。
まぁ、こういう時にはこれが一番だね。
私はすっと大男の前にでた。
「涼風花魁!危ないよ!」
という声も聞こえたが、無視する。
男が此方を見る。
男「おぉ、いい女じゃn
男が言いきるより先に、男の手を掴んで投げた。
背負い投げである。
男は伸びていて、他の人が外に捨てていた。←
ふ、私は体術もできるのだよ。ドヤァ
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❄ - 薬屋が入ってるっ! (3月10日 19時) (レス) @page15 id: e1e4f9cf08 (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (10月29日 9時) (レス) @page49 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
時雨、ときどき猫。 - 熊胆とか牛黄の時点でうすうす気づいていたんですが、これって薬屋のひとりごとですよね!それを思いつくなんて流石ですね!これからも頑張ってください! (6月8日 16時) (レス) @page14 id: 5c49e2991a (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 薬屋のひとりごとですよね!私大好きなんです!コメントしてる方々も知ってる方がいらっしゃって嬉しいです! (5月15日 20時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まっちゃ?(プロフ) - わ!もしかして心中の騒ぎのってもしかして薬屋のひとりごとの時間ですか?!私薬屋のひとりごとめちゃくちゃ好きなのでびっくりしちゃいました! (5月1日 21時) (レス) id: c14969ce2c (このIDを非表示/違反報告)
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