風柱の姉は花魁です

八　〜夜の遊郭〜 ページ9

花「涼風花魁」








　 何処か遠くから声が聞こえる。








　


雪•花「「涼風花魁！！」」















　 今度はすぐ近くで聞こえた。










　 ﾊｯ！














　『ごめんね。どうしたの？』












　 ぼーっとしてしまっていたらしい。











　






　 外を見ると日が暮れかけていた。


















花「今日はお客様がいらっしゃるとのことです！」












　『わかった。ありがとうね。』














　 二人の禿の頭をポンポンと撫でると、嬉しそうな顔をした。















　







　 ﾝﾝﾝｯ控えめに言って天使。















　 だが、
　

















　
　 はぁ、と小さくため息が出る。














　







　 男性が苦手、というか嫌いな私は、憂鬱すぎる時間だ。













　







　 花魁だから、月に数回しか客はないけど。








　 これも花魁を目指した理由の一つだ。











　 人気の高い遊女程露出を控える。すると、客が勝手に価値を上げていくのだ。











　



　 逆に、人気の低い遊女程毎日客を取らなければいけない。










　 花魁なら、ほとんど客を取らないから、





　 その分寝られるし、舞などの練習もできる上、







　 男性と関わらないですむ。









　







　 つまり花魁は最高である。



















　 まぁ長話はやめて、さっさと化粧などの準備をしよう。












　『さあ、いきましょうか』

　






　 化粧をするため禿を連れて部屋を出て行った。



















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⚪︎オリキャラ




•涼雪 ｽｽﾞﾕｷ

Aの禿

　十歳

　囲碁などが得意



•風花 ﾌｳｶ

Aの禿

　十歳

　詩歌が得意






大正コソコソ裏話！


二人の名前はAがつけたよ。

その為二人の名前には自身の文字がひともじずつはいっている。

二人は貧しくて親に売られてきたが、Aの禿になれて良かったと思っているよ！

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