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二十 〜鬼殺隊〜 ページ21

お風呂から上がって、欄干にもたれていた。












  いつも、此処で空を見上げる。




  「籠の鳥」の遊女達。私達遊女は荻本屋から出る事は殆ど無い。










  だから、空を見上げると何だか自分が自由になった気がするの。












 残念ながら、今日は曇っていて、空は黒い雲で覆われている。















  それを見上げながら、Aは同じ様な空模様だった時









 














  ━━━━━━━━━━━━そして、鬼殺隊と会った時の事を思い出していた。



















  ━━━━━━━━━━━━━━━━あの日も、こんな空だった。















  あれは、私が禿から遊女になって半年━━━━━━六年前の事だった。
















  あの頃は、遊女になって少し経ち、客をとらない日も増えていっていた。







 あの日も、客はいなくて寝る支度をしていた。









そんな時、入ってきたのだ。「鬼」が







  鬼は、女将さんを攻撃すると、他の遊女達には目もくれず、











  私の部屋へと一直線に来た。













  その時私は、何だか騒がしいな。くらいにしか思っていなかった。



  だけど、女将さんの悲鳴が聞こえてきたから何事かと思って、様子を見に行こうとした。














  そんな時に、私の部屋に




  鬼が入ってきた。



 

  やたらと気持ち悪い気配だったから、鬼だと直ぐにわかった。










鬼は、「稀血ィ!稀血ィ!」



  と、当時の私には意味不明な言葉を吐いて此方を爪で攻撃した。










  咄嗟に顔を庇った私の腕から血が噴き出した。







  そして、その血は、
 

  ━━━━━━━━━━━鬼にかかった。











  その瞬間、鬼の、私の血がかかったところから灰になっていった。







  少しすると、鬼は完全に灰になって消えた。











  私は、恐怖で動けなかった。









  だから、気が付かなかった。





  ━━━━━もう一体、鬼が近づいていた事に。

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- 薬屋が入ってるっ! (3月10日 19時) (レス) @page15 id: e1e4f9cf08 (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (10月29日 9時) (レス) @page49 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
時雨、ときどき猫。 - 熊胆とか牛黄の時点でうすうす気づいていたんですが、これって薬屋のひとりごとですよね!それを思いつくなんて流石ですね!これからも頑張ってください! (6月8日 16時) (レス) @page14 id: 5c49e2991a (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 薬屋のひとりごとですよね!私大好きなんです!コメントしてる方々も知ってる方がいらっしゃって嬉しいです! (5月15日 20時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まっちゃ?(プロフ) - わ!もしかして心中の騒ぎのってもしかして薬屋のひとりごとの時間ですか?!私薬屋のひとりごとめちゃくちゃ好きなのでびっくりしちゃいました! (5月1日 21時) (レス) id: c14969ce2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪梅 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年3月4日 13時

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