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「実はね、俺たちのことを知った人の記憶は消さなきゃなんないんだ」


え…?


「別に潤くんを信じてないとかそういう訳じゃなくて!決まりなんだ…」


慌てたように和が言葉を紡ぐ。


「記憶ってどこまで…?」


俺が無気力な声でそう聞くと、
和は決まり悪そうに俯いた。


「和…?」


「………俺たちの記憶全部」


「は…?なんだよそれ…」


和は高校でできた一番の親友だ。
その記憶を消すなんて…


「今まで…っ、一緒にいた時間も全部かよ…っ」


俺の押し殺した声に
和は静かに首を縦に振った。


「潤くん…ごめんね?」


和の声は震えていて。
怒りと虚しさでどうにかなりそうだった
俺の心が少し冷静になった。


和も辛いんだ。


「ごめん潤くん。ほんとにごめ…」


「和。もういいよ」


えっ?と和が少し赤くなった目で俺を見る。


「また一からやり直せばいいんだろ?」


「…っ、でも…」


「でもじゃねぇよ。俺は自信あるよ。和ともう一回仲良くなる自信」


「潤くん…」


ありがとう。
和が心からそう言ってるのが伝わってきた。


「ごめっ…潤くん、ほんとにごめんねーーー!」


ふと気がつくと隣で相葉さんが号泣していた。


なんであんたがそんな泣くんですか。


「それが決まりって言うなら仕方ないです。俺が知ってるってことで迷惑とかかけたら嫌だし」


「ありがとう。潤くん」


櫻井さんが悲しそうに眉を下げて
絞り出すように言った。


そうしている間に和たち三人の家についた。
住宅街から少し離れた静かなとこで
なんだかそこだけ世界が違うように見える。


「じゃあ入って」


櫻井さんに言われ、俺は人生を変えることとなった一歩を踏み出した。

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作者名:智帆 | 作成日時:2013年6月22日 9時

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