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「早く…」
そう呟きながら俺は目を覚ました。
「なんだあの夢。変な感じだったな」
枕元の時計を見るとちょうど6時。
もう寝れそうもないので布団からもぞもぞと出る。
「てか目覚まし無しで起きるのとか何年ぶりだ…」
自分で自分に苦笑しつつも早起きできて
妙に嬉しかった。
今日なんか良いことあったりして。
せっかくだから早く学校に行こうと思って
ささっと朝食を済ませて身支度を整える。
「じゃあいってきます」
俺が幼いころに病気で亡くなった両親の写真に手を合わせてマンションを出る。
ちなみに俺の生活費とかは年の離れた姉が
出してくれてる。
早く働いて返さねえとなーとか思ったり。
そんなことを考えながら高校に向かって
ブラブラ歩いていると
「じゅーんくーん！」
後ろから声がした。
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作者名：智帆
| 作成日時：2013年6月22日 9時
