ご主人様の言う通り (ページ31)

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二宮「…お前の言う通りだよ」

「…え？」

二宮「俺のこういう所が、全部ダメだったんだよな。今まで気付かないふりしてたけど」

和も同じこと考えてたんだ

二宮「俺たち結局、お互いを必要としてんだな」

そう言って静かに笑った。

二宮「あー、絶対次は、あいつよりも100倍いい女作ってやる」

「…だね」

二宮「お前はいいよな、身近に「翔ちゃん」っていう完璧な男がいるんだもん」

男が見ても、完璧って言える翔くんは、本当に"完璧”なんだ、

「…私には無理だよ。」

二宮「まぁな」

「そこはお世辞でも「大丈夫だよ」って言って欲しかった…」

二宮「うそうそ(笑)お前なら大丈夫だから。なんせ、俺が認めてやったんだしな」

「…なにを」

二宮「"いい女”だって」

またそうやって、爆弾を落とす。

櫻井「あーまだ起きてたんだ」

おそらく寝ていたであろう、眠たそうな顔で降りてきた彼はそう呟く。

「ちょっと話してて」

櫻井「お前らほんと仲いいよな…(笑)」

…言い返せない。
ここで言い返した方が、怪しまれるってことは分かってるから。

櫻井「俺は応援すっからな？」

翔くんだけには言われたくなかった言葉を聞いてしまった私は、もうそこから動けなかった。

そんなことにも気付かず、水をコップ1杯のんで「おやすみ」を言い残して、上へ上がる。

翔くんばっかり、ずるいよ…

あなたが言うその一言一言に私の心はかき乱されるのに、あなたは一つも私の心を知らない。

…恋って残酷だ

空は憎いくらい、雲一つない綺麗な星空だった…