ご主人様の言う通り (ページ28)

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松本「こちら、"いつもの”でございます。」

櫻井「潤、バレちゃったか…(笑)」

松本「佐藤に聞いたよ」

"佐藤”というのは、さっきの店員らしい。

松本「珍しいね、翔さんがお連れ様連れてくるなんて」

櫻井「さっき会ったんだよ」

松本「モモどっかお出かけしてたの？」

「うん。ちょっとね」

櫻井「そうそう。モモ、ニノと一緒にお出かけしてたんだよ」

松本「お前ら…そういう関係だったんだ」

「違うよ！言ってること翔くんと一緒だし(笑)」

松本「にのが外に出かけるなんて、珍しいしね」

「そうなんだ」

櫻井「あいつ、基本家でゲームするか、曲書いてるかのどっちかだからな」

あの白くてもちもちした肌は、そこから来てたのか…
てっきり美容に興味があるんだと勘違いしてたよ…

店員「シェフ！！」

松本「あっ、お呼びだ。じゃあ行くね！」

櫻井「おう。頑張れよ」

「頑張ってね！」

松本「おっしゃー、行ってくるぜ～✧」

・

「潤くんってちょっと天然なとこあるよね(笑)」

櫻井「本人は認めねぇんだけどな」

それから私達は潤シェフの料理をいただきながら、お話を楽しんでた。
私も翔くんもほろ酔いになった所で、お開きすることに。
代金は既に翔くんが払ってくれていて、惚れ直す。

…私になんて全然つり合わない

「あっ…！皆のご飯作るの忘れてた」

櫻井「あー、それなら大丈夫。智くんに適当に外食してって頼んであるから。」

「…ありがと」

やっぱり凄い…
この人には私よりもっと素敵な彼女さんができるよ。

結婚式を挙げて、たくさんの人にお祝いされて、子供が出来て……
きっと幸せな家庭を築くんだろうな。

櫻井「どうした？急にそんな悲しい顔して」

「ううん。ちょっと考え事してただけだよ」

櫻井「そう？」

そうやって、クリクリの目をこっちに向けるその仕草だけで、胸がうるさくなる。

櫻井「モモ、あのさ。思ってたんだけど……」

まって、もしかして好きなのバレてた…？
どーしよ…

櫻井「男ばっかの中に、1人女の子で疲れない？
にのにはあーやって言われてたけど、やっぱり女の子なんでしょ？モモは」

「あ、あーーー！それなら、大丈夫」

なんだ、そんなことか。

櫻井「良かった」

「私、男っぽいとこあるしね」

櫻井「そうかな？モモは普通に可愛い女の子だと思うけど」

あーーー！
まただ。なに、翔くんって女たらしなの？
心臓が持たないよ……