はちみつシロップ

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体育祭終わりみんなが片付けをする中2人で抜け出す



「気持ちいいな」

「おん」


屋上は下から聞こえる楽しそうな声と心地よい風がなんとも言えない雰囲気を醸し出していた


「ずっと好きやってん。でも、Aが先輩のこと好きなことも分かってた

やから、ずっと我慢してた。やけど…もう自分に嘘つきたくないねん。

俺はAが好き。Aは？」


大毅が真っ直ぐな目で私を見てくる



「……大毅のこと…そんな目で見たこと無かった…けど…私、今1番幸せかも…」


大毅がニコって笑って私を抱き寄せた



「…俺も…今めっちゃ幸せ。」


2人で笑い合う

2人で夕日を背にして帰る



大毅との2人の時間はホンマに楽しくて

笑顔が絶えへんかった







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いよいよ大毅の公式戦も日が近くなってきて

野球部は朝から夜まで本気で練習している


私たちも本腰を入れ始め、準備万端



今日はトレーニングの日で文化部なのにウエイトトレーニングをする

階段ダッシュと筋トレ


階段ダッシュをしている時こちらもウエイトトレーニングをしていた野球部が出てくる



「A、彼氏が見とるで」

「ん？」


「おう、」ってニコって笑って私に手を振る


「トレーニング？」

「そやで」

「文化部なのにするんや」

「そやで。大毅達の試合のために頑張ってるんや」

「そっか。じゃあ俺も頑張らな」



「頑張れ」って私の頭を撫でて走っていってしまった


部員に散々いじられ部活を終える




校門で待っててくれる大毅と一緒に帰る


体育祭に向けて2人で練習した私の家の近くの公園に行って

ジュースを飲みながら喋る




そんな日常が楽しくて


誰にも邪魔されない2人きりの時間は至極の時間で


ホンマに楽しかった



「あ、これ」

「ん？え？作ったん？」

「おん。ちょっと不細工やけど我慢してな」




大会のために頑張って作った大毅へのお守り




「打てますようにって。勝てますようにって願いながら作った」

「ありがとう。ホンマに、ホンマにありがとう！めっちゃやる気出たわ！」




大毅の笑顔はホンマに元気が出る


私の前で部活のバックにお守りを付けてくれた




試合はいよいよ今週末







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