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「それはもう治療法が無いってことですか…？」
中「申し訳ありません…」
しげの両親に頭を下げる
しげの母は大粒の涙を流し
父は母を抱きしめながら俺に聞いてきた
「外出することはできませんか？」
外出。
それはしげと両親が心の底から願っていたこと
一度でいいから学校に行きたい
もう一度だけ素敵な家族の思い出を作りたい
これが彼とその家族の大きくて儚い夢やった
中「数日でしたら大丈夫ですよ」
「ありがとうございます…！」
何も出来ないただ医者という職業なだけの俺に
ペコペコと頭を下げる両親
そして、楽しみそうにえくぼを輝かせて「バイバイ」と俺に手を振るしげ
しげは３日間だけの夏休みに入った
「重岡くん夏休みやって？」
中「うん。３日間だけやけどな」
「最後のお出かけにならなきゃええけどな…」
中「うん…」
３日後しげは沢山のお土産を持って病院へ戻ってきた
重「淳太！ただいま！！」
中「おう！しげ！おかえりぃ」
『ただいま』か…
この言葉がしげの人生の中での病院生活の長さを物語っているようだった
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美奈(プロフ) - 涙が止まりません しげの心臓の病気で亡くなった時はとても泣きました (2018年10月14日 23時) (
レス) id: a9a9a6f40c (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - たまちゃんさん» コメント本当に嬉しいです。こんな短編集で泣いて頂けるなんて感無量です。こちらこそ本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 23時) (レス) id: b442d333ac (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - とっても感動しました。特にシゲの小児がんのお話、涙が止まりませんでした。私も強く生きようと思えました。ありがとうございました。 (2018年8月3日 2時) (レス) id: faa7b83006 (このIDを非表示/違反報告)
Nakonosuke(プロフ) - 碧さん» 自分でも似ている部分があると思ったところは非公開にしました。いえ、こちらこそ温かい対応ありがとうございました！これからも作品を心待ちにして読ませていただきます！はい！頑張りましょう！！ (2018年8月2日 23時) (レス) id: 8ee443cb09 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - ☆NON☆AYAKA☆さん» 長文のコメント本当にありがとうございます。しげの話は私も書きながら胸が締め付けられる気分でした…。これからもまだ続くので移行後も読んでくだされば光栄です。 (2018年8月2日 23時) (レス) id: b442d333ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raf.
| 作成日時：2018年7月25日 21時
