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夜中、大きな物音がして目が覚めた
リビングに行くと電気がついていてソファーで寝てるはずのおとんがいなかった
車椅子をリビングの奥に進めると
キッチンで倒れているおとんを見つけた
車椅子を降りて手で床をはえずりながらおとんの元へ行く
藤「…おとん？おとん？どしたん？！」
いくら揺すってもおとんはびくともせんかった
おとんのポッケに携帯を見つけ必死に助けを求める
『あぁ崇裕、こんな夜遅くにどしたん？』
藤「…照史……っ」
『あ、流星？なした？』
藤「…おとん、おとんがっ！！」
『ん？流星一回深呼吸しよか、大丈夫。ゆっくり話して』
藤「…おとんが倒れた…」
それからの記憶はほぼない
気がついたら救急車に乗っていて
目の前には心臓マッサージをされているおとんがいた
病院に着いて看護師に車椅子を押されて待たされる
桐「流星！」
照史が俺の元に走ってきてくれた
藤「照史…おとんは？！」
桐「大丈夫。大丈夫や
なぁ流星、おとん最近風邪引いてなかった？」
藤「引いてた。でも、いつからかは分からん
最近全然顔みてなくて…
俺のせいや…俺が……ﾊｧｯﾊｱｯ…」
どんどん呼吸が苦しくなる
桐「分かった。流星、ゆっくり深呼吸しよな」
俺、こんなに弱いんや
苦しくて
悲しくて
おとんに申し訳なくて
自然と涙が溢れた
照史は俺が落ち着くまでずっと背中をさすって傍にいてくれた
「桐山先生！」
俺が落ち着いたところで看護師さんが照史を呼ぶ
桐「あぁ。流星、崇裕んとこ行こっか」
そう言って車椅子を押す
連れていかれたのは広い個室
おとんは昔俺が事故に遭った時につけられてたのと同じような機械を付けていた
桐「おとんはしばらく入院や」
藤「しばらくってどんくらい？おとん病気なんか？」
桐「それは分からん。でもおとんは心臓の病気かもしれん」
藤「なんで？なんでや？」
もう高校生なのに小学生みたいな質問ばっかして
涙は止まらない
桐「それは分からへんなぁ、でもなひとつ言えるのはお前のせいやないよ。流星」
その言葉に救われた
ふと、我に返った気がして
おとんにあんなに迷惑かけていたことが恥ずかしくなった
おとんに謝りたくて仕方がなかった
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美奈(プロフ) - 涙が止まりません しげの心臓の病気で亡くなった時はとても泣きました (2018年10月14日 23時) (
レス) id: a9a9a6f40c (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - たまちゃんさん» コメント本当に嬉しいです。こんな短編集で泣いて頂けるなんて感無量です。こちらこそ本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 23時) (レス) id: b442d333ac (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - とっても感動しました。特にシゲの小児がんのお話、涙が止まりませんでした。私も強く生きようと思えました。ありがとうございました。 (2018年8月3日 2時) (レス) id: faa7b83006 (このIDを非表示/違反報告)
Nakonosuke(プロフ) - 碧さん» 自分でも似ている部分があると思ったところは非公開にしました。いえ、こちらこそ温かい対応ありがとうございました！これからも作品を心待ちにして読ませていただきます！はい！頑張りましょう！！ (2018年8月2日 23時) (レス) id: 8ee443cb09 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - ☆NON☆AYAKA☆さん» 長文のコメント本当にありがとうございます。しげの話は私も書きながら胸が締め付けられる気分でした…。これからもまだ続くので移行後も読んでくだされば光栄です。 (2018年8月2日 23時) (レス) id: b442d333ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raf.
| 作成日時：2018年7月25日 21時
