eternally126 ページ34
予想もしていなかった、彼の気持ち。
数年前にお互い気持ちを伝えあってから、もうかなりの年月が経っていて、
両思いだった事実から、お互い目を背けていた。
両思いだと分かったあの日のことが夢のようで、
夢のように消えていかないように、
形のない宝物をずっと抱えて、
彼を見つめる日々だった。
もうとっくに私に気持ちが無いと思っていて、
私のことをあの日からも、好きだったなんて信じられない。
A 「、、、。」
どう返して良いかわからず、言葉に詰まる。
翔「わりい。こんなこと困るよな。
俺は、ただ、Aが嵐でなくなる最後の日まで、
今度こそちゃんと守るし、大事にするって
伝えておきたくて。
だから、記事のこととか、Aは気にする必要はないから。
全部、俺の中途半端な気持ちのせいだ。
ほんと、ごめんな。」
A 「、、、翔くん、」
翔「ん？」
自分の気持ちも同じだと伝えることが怖くなる。
また伝えても、どうにかなれる私たちじゃない。
それに、彼の気持ちがいつか離れていくことが本当に怖い。
もうこれ以上傷つきたく無いから、期待なんて持ちたくない。限界だと思ったから引退を決めた。
A 「びっくりした、、
でも、ありがとう、。」
私も、好きだよ。
その言葉をぐっと、おさえこむ。
翔「こんな長年、ごめんな、」
はは、と少し辛そうに笑う翔くん。
A 「ううん、嬉しい。
翔くんがいたから、今日まで頑張れたの。
本当にありがとう。」
翔「俺だって、Aがいるから、楽しかったよ」
A 「私、1人で最後まで走れない。
だから、翔くんに甘えることも多くなると思うの。
甘えても良いのかな。」
翔「当たり前だろ。
俺はAの気持ちがどうであろうと、
最後の最後の日まで付き合うよ。
一緒に走り抜くってみんなで決めただろ。」
本当に優しくて強い人。
誰よりも、大好きな彼と同じ気持ちなことが、
切なくて。嬉しくて。
私も同じ気持ちなことを伝えることを押し込めて、最後まで彼らと、走り抜くことだけを考えようと決意した。
そのあとしばらく話して、
翔「そろそろ、ニノと兄さんのところに行くか」
A 「うん、」
2人で部屋を出て、リビングのドアを開ける。
リビングに入ると、ニノと智くんが酔っ払って涙を流しながら寄り添って話していた。
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樹(プロフ) - 常夏さん» 嬉しすぎます。幸せすぎるコメント、本当にありがとうございます。 (2022年1月15日 22時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - 泣きながら読んでます…。大好きですこの作品！！！ (2022年1月1日 23時) (レス) @page46 id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹 | 作成日時：2021年9月12日 16時
