eternally6 ページ8
仕事が終わって、家に。
テレビ台に飾ってある、
10周年の国立の6人の写真を手に取る。
デビュー当時は、ファンの人に嫌われていた私も
みんなのおかげで、
嵐として受け入れてもらえた。
奇跡みたいな景色を見続けられて、
もう満足。
これ以上の幸せはない。
でも、奇跡みたいな景色とか
嵐としての活躍とか、
そういうのじゃなくて、
みんなのといたい。6人でいたい。
6人で夢を追いかけていたい。
みんなの笑顔の写真を見て、
自然と涙が出る。
ちゃんと、自分の人生を考えなきゃ。
みんなのことも。
しっかり1人で考えてから、翔くんに連絡しよう。
嵐の曲をかけながら、
半身浴に浸かる。
ふわっと頭に浮かぶ、翔くん
嵐辞めたら、
翔くんと一緒にいられなくなる。
付き合いたいとかではないし、
当たり前に、
彼が私と付き合ってくれるはずがない。
彼は何より、嵐を大切に思ってくれる人だから。
それを、
私が壊しちゃいけない。
嵐でいたから、みんなに会えた。
でも、たまに思ってしまう
嵐でなかったら、
翔くんに気持ちを伝えられたのかな。
自分の気持ちがわからなくなって、
お風呂を上がる。
お気に入りのパジャマを着て、
ふう、
と休んでいると、
電話がなった。
あ、事務所の人
A 「もしもし、お疲れ様です。」
事務所「お疲れ様。夜遅くにごめんね。
いま大丈夫？」
A「はい、大丈夫です。」
事務所「今日の嵐のツアーの話し合いで、Aの来年の話が出たって、スタッフから聞いたんだけど。」
A 「あ、はい。」
事務所「そろそろ、そのことについて話しときたいし。
今年中には、世間に発表しなきゃいけなくなるからさ。発表いつするとか、そこらへんのとこ、話そう。」
A 「発表、ですか。」
事務所「辞めて、事務所に残るかとかさ
会社としても考えを話しておきたいから。
来週仕事終わったら、事務所来れる？」
A 「、、はい。わかりました。」
事務所「あなたのところの、マネージャーと時間とか話しておくから。
また、よろしく。」
A 「はい、ありがとうございます。」
事務所「じゃ、また、おつかれ。」
A 「はい、失礼します。」
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作者名：樹 | 作成日時：2021年8月29日 19時
