お兄ちゃんと私 (ページ46)

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弱音4ーあなた×智ページ46

『どっちも要らない！』

看護師『じゃあ無理やりでも栄養剤入れるよ？食べなきゃ元気にならないの知ってるよね？』

『もう要らないってば！』
ついイライラしておぼんを手ではらってしまった
床に散らばったお昼ごはん

看護師さんはこれだったら少しは食べてくれると思ったんだけどなって言いながら
食器を片づけてる
散らばってるお昼は私が大好きなビビンバ
いままでこんなの出したことないのに．．．
なんで？

看護師さんと一緒に私がはらったお昼ごはんを
片づけてる智くんを見てたら急に申し訳なくなって
気づいたら落ちたビビンバを口にしてた

看護師『あ、ダメ！』

智『Aちゃん、汚いからダメだよ？』

もう訳が分からなくて泣きながら
智くんと看護師さんの制止も聞かずに
口にどんどん入れていく

看護師『ちょっと先生呼んできます！』

智『はい！』

ー

智『Aちゃん、床に落ちたのは汚いから出そう？』

『．．．ぶんぶん』

智『新しいの用意してもらおうよ』

嫌だって首を振ってるAちゃんにそっと近づく
発作が起きてるのか苦しそう
嫌がって暴れるかと思ったけどそんなことなくて
とりあえず優しく口を開かせて
口の中に入ってるビビンバを全部出してあげて優しく抱きしめてあげた
おいらネットで調べたんだ
パニック障害について
そしたらネットには発作が起こったときは、そばにいて安心感を与えてあげてくださいって書いてあって
これであってるのかわからないけど
抱きしめたら少しは落ち着くかなって思って抱きしめてみた

少ししたら発作がおさまってきたみたい
よかった．．．

豊崎『Aちゃん？先生が分かる？』

『せん、せ．．．』

豊崎『無理に食べなくてもいいからね？すこし横になろうか？』

『でも．．．』

智『大丈夫．．．大丈夫だよ』

身体がまた震えてきたAちゃん
苦しいね．．．いま必死で自分の壁を越えようともがいてるんだね
おいらはそばに居るよ
にのも翔くんも相葉ちゃんも松潤も
大丈夫だからね

ベッドに寝かして背中をトントンしてたら眠ってしまった
Aちゃん
あんまり寝れてないのかな．．．
こんなに頑張ってるのに心は意地悪だね
早く元気になってくれるといいけど
Aちゃんもにのも