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44. 鈍い身体 ページ46

A side






違う。




ちがう。




チガウ。









あれは亡霊だ。シエナが操ってるサトミの亡霊。


サトミは、いない。


頭ではわかってる。なのに。









『ムリだ...』


自分の口からこぼれ出た言葉に、自分で驚く。

無理ってなんだ。こいつは敵だ。

倒さなきゃいけない、相手だ。









『...........』


サトミの亡霊から目が離せない私をみて、またシエナが笑う。


全てを見透かした瞳で。嘲笑的な声で。








.








シ「貴女には、殺せないのね?この子のこと」


……できるわけがない。


幼い時に殺しているのだ。私は、彼女を。


最も残酷な方法で。遺灰すらも残らない残忍な方法で。









シ「《憎悪》………いえ、サトミちゃん」


静かなシエナの声が耳に入り、何かが物凄い速さで近づいてくる。


あ、ダメだ。殺られる。


そう頭ではわかっているのに、鈍った身体は、いつものように動かない。








.







『サ………ト、ミ』








.







身体に走る衝撃。


吹っ飛ばされたのだと気づくまで、また少し時間がかかった。









目に光のない、半透明の彼女。


サトミじゃない。彼女は居ない。


また、自分に言い聞かせる。


その間にも、何度も身体に刃物が突き刺されていく。









痛いはずなのに。苦しいはずなのに。


今の私には、それを感じる術は何も無いようで。


ただ、自分の肩や腹から流れる血を眺めるだけ。








.









『ごめんね、サトミ………』









.

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キャット(プロフ) - くまくまちゃんさん» あらまぁ僕は神じゃないよ髪だよw (2020年7月21日 17時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - キャットちゃん神かもしれない← (2020年7月20日 18時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
キャット(プロフ) - くまくまちゃんさん» あら、くまちゃんだー笑 わかりました、頑張ります! (2020年7月19日 13時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
キャット(プロフ) - ユウラリさん» コメントありがとうございます!わかりましたー!! (2020年7月19日 13時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - あのっ!面白いですっ!大好きですっ!!!A希望ですっ! (2020年7月19日 10時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねころん。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年1月11日 14時

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