白銀の彼女は能力者〈stpr〉

40. 白銀の戦い ページ42

No side








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《すとぷり》のメンバーがシエナの力に圧倒されていたその頃、Aは1人離れた場所で、とある人物と連絡をとっていた。


彼女はシエナが地面に着地する寸前に《瞬間移動》を使い、少し離れた場所まで退避していたのだ。








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『カイト、情報は？』


カ「ああ、黒幕らしき組織の情報が掴めた。近々そちらに接触してくるかもしれないぞ」


『んや、既に接触済み。今は《すとぷり》たちが応戦してると思うけど、気休めにしかならないと思う』


カ「なぜだ？あいつらはこの国……いや、世界最強のパーティーだぞ」


『メンバーの1人が何者かによって操られてる。しかも先の莉犬との戦闘において、全メンバーのそもそもの体力が削られてる』


カ「あー……」


通話口のカイトが諦めたような、納得したような、複雑なため息をこぼす。







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カ「じゃ、手取り早く現時点でわかっていることを話す。まず黒幕は、《革新連盟》という組織だ。革新、と名乗っては居るが特にこれといった目的があるようには思えない。謎に包まれた集団だ」


カ「組織のトップは「シエナ」という女だ。保持基本能力は《思念操作》。まぁ過去や現在の死人の思念を操り、生きている人間に取り憑かせたりしているらしい。ちなみに保持能力は一つだけではないようだ」


『対処法は？』


カ「それはまだわからない。こちらも総動員で調べているから、なんとかそれまで持たせてくれ」


『了解』









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