白銀の彼女は能力者〈stpr〉

14. 出発 ページ16

さとみ side






驚いた。


言葉では表せないほど、心の底から驚いた。


みんなは、相手が相手なのでなんとも思っていないようだけど……









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俺たちは仮にもSSランク。


しかもすとぷりは、学院最強かつ世界最強のパーティ。


そんなメンバーが全員揃っているのに、俺も含めおそらく全員が、彼女が近づいてくる気配に気づかなかった。









大抵、俺達すとぷりメンバーは全員、周りにいる人の気配で、強さや敵意の有無、果てにはその人が誰なのか、ということまで特定できる。


それが人でも動物でも、……罠でも。


でもあいつが現れた瞬間、みんなの顔に驚愕の表情が浮かんだのがわかった。





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《どこから現れた？》








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六人全員が、そう思っただろう。


全員が状況を飲み込めていない中、彼女は丁寧に自己紹介をして。


ころんを筆頭に彼女を馬鹿にするやつらも出てきて。









「じ、じゃあそろそろいこっか......」


気まずい雰囲気のまま、目的地へと移動することになった。









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