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Akechi.Side
あれから何日か経ったけど‥‥
蘭が学校に来る回数は激的に減ってきている。
いくら頭がよくても、これ以上欠席が多いと
まずいと田中が言ってた。
原田「じゃあ‥‥今日後つけてみなさいよ」
「「「‥‥え？」」」
原田「今日は西園来てるし。
放課後、後つけて無理矢理にでも
話聞いてきなさいよ」
「のぶお‥‥それマジで言ってる？」
原田「あたしはいつだってマジよ」
東条「‥‥ちょっとそんな感じして嫌だわ‥‥」
のぶおにそう言われ、俺達は最初3人で後を
つけようと思った。
けど3人は多いし、すぐバレるかもしれない。
そう考えた結果‥‥。
東条「明智だろ」
若林「うん」
「え？」
東条「幼馴染だし」
若林「うんうん」
俺が一人で蘭の後をつけることになった。
幼馴染の後をつけるって‥‥どういう状況なの‥‥。
放課後、学校から蘭にバレないように後をつける。
まっすぐ家に帰ると思ったら意外にも
寄り道をしていた。
最初はカフェ、次は本屋。
家に着いた時はすでに暗くなっていた。
「いつもこんな遅い時間に一人で帰ってるのかよ…」
もうすぐ家に着く。
話し、しないと‥‥。
家の前に着いて、鞄の中から鍵を
探っている蘭に近づこうとした時だった。
俺の横をスッと横切って行く何か。
キラッと光る物。
黒い服を身にまとった人がナイフ片手に
蘭に近づいていく。
ここで俺はやっと気付いた。
父さんの言った怪しい奴が俺があの日、
ぶつかった奴のことだったって。
「逃げろ！！！蘭っ！！！！」
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作者名：ねむ
| 作成日時：2019年7月15日 16時
