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西園に忠告されたにも関わらず、
若林はHRが終わりすぐに教室を出て行った明智を追いかけるように教室を出た。
西園は堀江達と話していてそれに気付いていなかった。
若林「‥‥っ、明智!!」
中庭で明智を呼び止める若林。
明智「‥‥なに」
若林「原田先生に一つ言う事聞いてもらうって‥‥っなにお願いすんの」
明智「まだ決めてないけど」
駒井達と話している時よりも低い声で冷たく言う明智。
若林はぎゅっと鞄を握り、少し怯えながらもあの事を聞く。
若林「早く帰りたいの‥‥?‥‥っ、バイトしてるからでしょ‥‥!」
明智「‥‥」
だが明智は微動だにしない。
若林「僕見ちゃったんだよね‥‥うちの学校バイト禁止じゃん?
‥‥でもいいよ!
黙ってあげる」
自分からそんな事言っておいて、明智から目を逸らす若林。
明智「バカじゃね?」
明智は若林に近寄る。
明智「それで俺が賭けやめるかもって思った?」
明智の威圧に若林は後ずさる。
明智「しかも最近やけに“蘭”と仲良いじゃん」
若林「‥‥っ」
明智「お前あんま調子乗んなよ」
若林に背を向け去って行く明智。
焦ることも動揺することもなくただ一言、言っただけなのに彼の威圧に若林は何も言えなかった。
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作者名:ねむ | 作成日時:2019年4月24日 20時