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原田はいつの間にか屋上にいた。
原田「学校が私を辞めさせなかったらどうするの」
若林「僕はっ‥‥」
原田「もし私が“教師を辞めない”って言ったら、あんたはそっから飛び降りるの？」
若林「‥‥そ、そうだ」
風が強く吹く屋上で、若林と原田は会話を続ける。
原田「大体、マスクのことくらいで死にたくなったの？」
若林「あんたにとってバカにみたいなことでも、誰かにとって大事なことってあるだろっ‥‥！！」
原田「どぉーだろう」
若林「あるんだよ！！」
原田「本当にあんた、死んでまで私を辞めさせたいわけ？」
若林「あぁ‥！」
若林は首を縦に振る。
原田「じゃああんたが死んで、私がクビになったら、あんたはそれで嬉しいの？」
若林「・・・」
原田「だったら飛び降りるのが一番確実に嬉しくなる方法だわ」
若林は遠い先にある地面を見つめ、一歩足を動かした。
牛久保「なに話してんだ？」
駒井「聞こえね」
『・・・』
原田「早く死になさいよ。嬉しいんでしょ？」
そこに、田中が来た。
田中「せんせっ‥‥！！なに言ってるんですか！！」
原田「こいつ飛び降りて死んで、私がクビになったらめちゃんこ嬉しいんだって」
若林を飛び降りないよう説得しているのかと思いきや、そんな爆弾発言をしている原田に田中は言葉が出ない。
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作者名：ねむ
| 作成日時：2019年4月24日 20時
