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46話 ページ2






堂島「ちょっと待って。あの…じゃあ、太陽ロッジの霧沢とチェンは?
氏家先生が教室にいないのに、あの2人を外に出すよう仕向けることなんてできない。あれは偶然だ」

一「偶然なんかじゃなかったんですよ。堂島先生」

堂島「えっ?」

一「霧沢がトイレに行ったのは、前の日の食事の中に入ってた弱い毒のせいさ」

堂島「毒?」

式部「私たちも食べたけど、何ともなかったじゃない」

濱「そうだよ。なんで霧沢君だけ」

一「食事に入ってた弱い毒を中和させる解毒剤が一緒に配られた、そば茶に入れられてたんだよ」

貴方「そういえば、霧沢君だけ飲まずに捨てて代わりに水を入れてた」

一「解毒剤を飲まなかった霧沢は、犯人の計画通りにあの授業中に毒の効果が出てトイレに駆け込んだ」

堂島「チェンは?チェンはどう説明する?」

一「チェンのカンニング事件は、犯人があいつのテキストを持ち出してあらかじめ破いておいたんだよ」

竜「そういえば、あの人テキストがなくなったとか言って大騒ぎしてた」

一「ところがテストの前にテキストが自分の机の中から出てきた。
堂島先生なんであの時、床に落ちてるカンペに気付いたんですか?」

堂島「それは誰かが消しゴムを落として、それを拾ってあげようとして気が付いた」




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作者名:有チエ | 作成日時:2014年7月24日 22時

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