No.22 ページ22
【SHUNSUKE】
相「…風間？
翔ちゃんが…、どうしたの？」
風「あ、の…。
階段から、落ちて…。
今、救急車…。」
相「…えっ…？」
風「今…、救急車、来るから…。」
相「…なんで…？
なんで、そうなったの…？
翔ちゃんが1人で落ちるわけないよね…？」
風「…いじめっ子が、2人を押したんだ…。
それで階段を落ちていきそうになったところを、櫻井さんが…。」
相「…また、あの子達？」
風「うん…。」
相「風間、しばらく頼んでもいい？
病院決まったら教えて。
…すぐ行く。
……ごめんね。
頼むね…。」
風「…うん。
連絡する…。」
プツッと音を立てて、通話が切れる。
…相葉くんも、まずいかも…。
…変に呼吸が乱れてた気がする。
救「櫻井さーん、櫻井翔さん、分かりますかー。」
到着した救急隊。
櫻井さんだけじゃなくて、双子ちゃんも少なくとも捻挫はしているらしく、同じ救急車に乗せられることになった。
同乗者を…って、俺も連れていかれる。
ストレッチャーに乗せられて救急車に入れられた櫻井さんと、横に付けられたベンチに座る俺と智くんと和也くん。
救急車の中では電話は出来ないから、相葉くんにはあっちに着いてから伝えることにする。
櫻井さんの周りでは、絶えず人が動き回って身体中を確認してて…。
救「…義足…？」
…そうだ。
そうだった。
櫻井さん、義足なんだ…。
風「彼、数年前に足を切り落としているんです。
それから義足を…。」
救「そうですか…。
…まずいね。」
救「…壊れてますか…？」
救「ああ。
派手にくい込んでる…。
感染症にならなければいいけど…。
この処置は、今はやめよう。
下手に動かす方が大量出血の恐れがある。」
救「分かりました。
酸素吸入続けます。」
その間に智くんと和也くんは捻挫の応急処置をされる。
痛そうだけど、声には出さない。
救「お、太田さん、嘔吐しそうです！」
救「マスク外して顔横にしろ！」
まだ若い人なんだろうね。
慌ててマスクを外して顔を傾けた瞬間、櫻井さんの背中が大きく波打つ。
櫻「っは、けほ、ごぼっ！！…っ、げぼっ！！」
智「しょ…、く…。」
和「しょ、ちゃ…。」
風「…っ…！」
救「吐血だ…、数値はどうなってる？！」
救「脈拍140、血圧64/34、SpO2が91%です！」
救急隊の人の声が、嫌に響く。
危険だよ…。
だって、枕元のシーツは真っ赤だし、床も赤く染まってるんだ…。
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智宮SK(プロフ) - (名前)ゆぃ@あらしっくす←さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、嬉しい限りです。色々な試練もありますが、暖かく乗り越えていけるようなそうな作品にしていきたいと考えております。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年1月20日 15時) (
レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆぃ@あらしっくす←(プロフ) - 智宮SKさん、いつも更新楽しみにしています！設定も内容もものすごく良くて、本編の方もこちらの方も大好きです。語彙力低くてすみません(笑)これからも更新楽しみにしています！陰ながら応援しています。 (2019年1月20日 0時) (レス) id: 8d153c8151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろしば | 作成日時：2019年1月6日 1時
