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『あ、弔おかえりなさい』



彼が帰ってきたのは夕方の5時くらいだった。

日が伸びてきた頃なので、カーテンから覗く空はまだ明るい。


それなのに帰ってくると直ぐに、弔はカーテンを閉めた。


途端に薄暗くなった部屋。

電気をつけようと手を伸ばすが、その手を掴まれ、抱きしめられる形になる。



『どうしたの』


「…」



弔の香りに導かれるように背中へ手を回す。

私を抱きしめる手に力が篭った。


依然として無言なままの彼を、トントン、と赤子をあやすようにすれば、彼は私の髪に顔を埋める。


何かあったんだろうな。


なんて、思っていたら首筋に小さな痛み。

恐らくソコに赤い花が咲いたのだろう。


そして息をつく間もなく、唇に柔らかい感触がした。


長い。

息、もたない。



『…ん、っ』



トン、と彼の胸を叩く。

しかしその抵抗も虚しく、角度を変えて降ってくるだけ。


そのうち足に力が入らなくなって、抱えられるようにしてベッドに倒れ込んだ。


赤い。紅い。

視線が交わる。

縺れて、絡まって、解けない。



「俺以外見れなくなればいいのに」

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設定キーワード:死柄木弔 , ヒロアカ , 僕のヒーローアカデミア   
作品ジャンル:アニメ
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通りすがりの少女 - 読んでてすごく面白いと思いました。これからもがんばってください! (8月6日 2時) (レス) id: e0a9634d23 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - 幸哉さん» コメントありがとうございます!甘い展開というよりかはストーリーメインなので、これからも楽しんで貰えたら嬉しいです! (5月9日 22時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
幸哉(プロフ) - あれ…?死柄木推しじゃないのになぜか読み進めてしまいます…! (5月9日 22時) (レス) id: 809d850eff (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - akuaさん» ありがとうございます。とても励みになりました(^^) (5月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - この作品大好きです!低評価なんて気にしないで頑張ってください!! (5月9日 15時) (レス) id: 00971fdcab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のえたん | 作成日時:2018年10月28日 15時

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