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ページ28

ガタリ、と何かが転がり落ちるような音がした。


この部屋じゃない。

おそらく、バーの方。


走る、走る、走る。


叩きつけるようにドアを開けると、そこにいたのはやはり、血だらけの彼。



『弔!!』



駆け寄って、気づいた。


満身創痍のこの状況で、痛みすら感じないほどに…



「っは、平和の象徴は、健在だった…!」



彼は、怒っている。
 

その怒りの方向は私の後ろ、画面越しの先生へと向けられていた。


けれど先生はゆるり、と殺意を交わし、そうして父親のように、穏やかな声で彼を諭す。


やはり先生は、すごい。


一通りの止血は終わらせたが、銃弾が体内に入ったままの箇所があるため、このままではいけない。

冷蔵庫からRHマイナスのAB型の輸血パックを取り出し、封を切り、人肌程度まで温度を上げた。



『黒霧さん、弔に布噛ませて下さい』


「分かりました」



その間に流れ出ていた弔の血液を操って針と管のようにし、輸血パックと静脈を繋げる。



『銃弾、取り除くから痛いと思うけど我慢してね』


「ああ」



布を噛んだことを確認してから傷口に触れる。

小さく声を上げたが、これは仕方がないので我慢してもらうしかない。


そうして一気に体内の血流を、上げた。



「っ!!!!」



勢い良く飛び出す血液と共に、銃弾も取り除かれる。

それを確認して、すぐ止血。
 

傷の縫合はドクターに頼もう。



『お疲れ様。部屋まで連れてく』


「いい。自分で歩ける」



そう言って起き上がろうとした彼だったが、痛みに顔を歪め、動きを止める。


ホント、強がり。



『普通の人なら失神するくらい痛いんだから、大人しくしててよ』



くるくる、と血液を操って弔を浮かせて、そのままベッドへと運ぶ。


いつもの彼なら嫌というほど抵抗をするが、やはり傷が痛いのか、今日は大人しくしていた。

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設定キーワード:死柄木弔 , ヒロアカ , 僕のヒーローアカデミア   
作品ジャンル:アニメ
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通りすがりの少女 - 読んでてすごく面白いと思いました。これからもがんばってください! (8月6日 2時) (レス) id: e0a9634d23 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - 幸哉さん» コメントありがとうございます!甘い展開というよりかはストーリーメインなので、これからも楽しんで貰えたら嬉しいです! (5月9日 22時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
幸哉(プロフ) - あれ…?死柄木推しじゃないのになぜか読み進めてしまいます…! (5月9日 22時) (レス) id: 809d850eff (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - akuaさん» ありがとうございます。とても励みになりました(^^) (5月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - この作品大好きです!低評価なんて気にしないで頑張ってください!! (5月9日 15時) (レス) id: 00971fdcab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のえたん | 作成日時:2018年10月28日 15時

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