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いつもならもう帰ってくるのに。
それに、物音一つしない。
何時も山ほどいる来訪者が今日は居ないのだろう。
(変なの)
そうしてふと視界の端の姿見が目に入る。
そこに写った私は、日の光は窓から差し込む程度にしか浴びないためか、肌は更に白くなったように感じる。
ワンピースから伸びた手足に付けられた無数の紅い印は、彼のものだという証。
なんだか気分が良くなって笑みが溢れた。
『あれ、』
今、何か聞こえた。
ほんの微かに。なにか、物が当たるような。
バーの方じゃない。もっと奥。
作戦考えるときに使う部屋、かな。
ゆるゆると長い廊下を歩いて、ソコへ向かう。
足を進めるほど、何故だが胸がモヤモヤとして、何かが背を引く。
まるで行っては行けないような。
ドアの前でどうしようか、と暫く立ちすくみ、中から物音が聞こえないか耳を澄ませてみたが何も聞こえなかった。
そういえばここ、防音なんだっけ。
それなのに音が聞こえたということは、先程のアレはかなりの物音だった、ということだ。
それは私の好奇心とを駆り立て、右手はドアノブを掴んでいた。
『弔…?』
ガチャリ
軽い音を立てて開いた扉の先に居たのは____
『え…?
カツ、キ…?』
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あかね - 私の夢主の名前が紅月なので、私は紅月紅月 になってとても驚きましたw (2020年9月27日 21時) (レス) id: bb192a1a19 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの少女 - 読んでてすごく面白いと思いました。これからもがんばってください! (2019年8月6日 2時) (レス) id: e0a9634d23 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - 幸哉さん» コメントありがとうございます!甘い展開というよりかはストーリーメインなので、これからも楽しんで貰えたら嬉しいです! (2019年5月9日 22時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
幸哉(プロフ) - あれ…?死柄木推しじゃないのになぜか読み進めてしまいます…! (2019年5月9日 22時) (レス) id: 809d850eff (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - akuaさん» ありがとうございます。とても励みになりました(^^) (2019年5月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえたん x他1人 | 作成日時:2018年10月28日 15時