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探索・・・2 ページ24

跡部「休憩を取るぞ」

そう言うと、少し大きめの岩に跡部さんが腰をかける
私は跡部さんの隣に立って辺りを見回す

「特に何も見つかりませんね」

跡部「アーン?何だ、リスか」

「違います。この島のめぼしい場所です」

跡部「急に真面目だなお前は…後、休憩なんだから少しくらい座れ」

「はい、失礼します」

私はケータイを開いて時刻を確認する
出発してからさほど時間は経っていなかった
同じような景色を歩いていた為、時間感覚が狂ったのだと思われる

跡部「その写真、お前バスケ部のか?」

跡部さんが言っているのは、スマホの透明のケースの中に入っている写真のことだろう。
これは転校前にバスケ部がサプライズで花束や手紙、色紙をプレゼントしてくれた時の集合写真だ。
この写真だと私が花束しか持っていない為、お別れ会という雰囲気は出ていないだろう。花束については突っ込まれなかった。

「はい、集合写真です」

跡部「いいチームそうだな」

「分かります?」

跡部「お前が、ここまで笑って写ってるという事はそういう事だろ」

少し複雑な表情をしながら跡部さんは笑っていた。
その心理は私には到底知る由もないのだが、チームを褒められたことは嬉しいため少し表情が緩んでしまう。

「それも、そうですね笑」

跡部「…いい表情(カオ)じゃねーの」

「なんか言いました?」

跡部「フッ何でもねえ。行ける時いつでも言え。出発する」

「今すぐ行きたいです」

跡部「他に比べて体力あんなぁ…お前は」

「跡部さんまさかへばってます?」

跡部「言うじゃねーの」

額に血管が浮き出た跡部さんがニコニコ顔で私の肩を掴む。その圧と言ったらなんのヒィヒィという感じだ。

「冗談です」

スススーと逃げると跡部さんも勝ち誇った顔で隣を歩き始めた為、探索を再開した。

全く同じような景色をかなり進んだが、未だにめぼしいものは見つからない。

そうだ、これを機に氷帝の事を聞いてみるのはかなり名案なのではないだろうか。
立海の人達とはある程度話したが、氷帝は初日以外あまり話せていない。だから今、絶好のチャンスでもあるのだ。

「氷帝テニス部も練習中ギャラリーって出来るんですか?」

彩夏からチラッと聞いたのだが、青学テニス部は練習中にギャラリーが出来るらしい。中でも不二さん、手塚さん、越前君のギャラリーは多いみたいだ。
全国区の学校はどこもそうなのか個人的な興味もあった為、まずはその質問をしてみた。というわけだ。

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設定タグ:テニプリ , テニスの王子様 , ドキサバ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:あぽろろろろろ | 作成日時:2020年12月2日 3時

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