ドキドキするのかわかんないサバイバル。 (ページ3)

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自己紹介って難しいよネ。ページ3

つぐちゃんのパパが操舵室に戻ってしばらくがたった。未だに続いてるご馳走戦争を3人で遠目に見ていた。

「あれ見てたら私もお腹空いてきたなぁ」

つぐみ「どうせなら少し食べに行く？」

「あの輪に入るのはな～(苦笑)」と言うとつぐちゃんもそう思ってたみたいで「確かに、笑」と共感された。
人見知りにはあのような場所に入っていくことすら困難なのである。
彩夏なら得意なんだろうなぁ。いいなぁ。

果たして私、転校先で大丈夫なのか。

？「おーいそこの3人!!」

彩夏「え？私達のこと？」

？「おう！ちょっと話そうぜ」

彩夏「だってさ、行ってみようよ」

「相変わらずコミュ力おばけだなぁ彩夏は…笑」

つぐみ「そうねぇ…笑」

私達を気にし始めた人がちらほらいるみたいで、視線も段々と増えてきていた。
まあ貸切の船に見慣れない顔の3人も乗っていたらそりゃそうよね。

3人で声をかけてくれた男の子2人の元へ向かった。

？「よう、確か同い年だったよな？」

彩夏「そうだよ、中2。桃城くん…だよね？」

話しかけてきた男の子は"桃城"と言うらしい。コミュ力がかなり高そうに見える。

待って彩夏何で名前知ってるの!?

つぐみ「あなたは越前くんだよね？」

越前「そう」

中1にしては背が小さい男の子は"越前"と言うらしい。見るからに小生意気そうでクソガキという言葉がそっくりなタイプだ。

ちょっと待ってなんでつぐちゃんも名前知ってるの!?

つぐみ「えっと…1年生？」

越前「ん。そうだけど。」

ﾃﾞｽﾖﾈｰｰ1年以外に見えない。
桃城「ま、こいつが1年以外に見える訳ねえよな」

桃城君とめっちゃ綺麗にシンクロする。
「…悪かったっスね」と越前君が少しショボくれていた。

彩夏(ちょっと、A人見知り発揮しすぎよ)

(いや待って彩夏もつぐみも何で名前知ってるの。誰が誰だかいっさら分からないよ)

つぐみ(テニスで有名よ？Aスポーツ雑誌よく見るでしょ)

スポーツ雑誌見るには見るけどバスケのコーナーばかり見てたし、男バスは部活忙しすぎて他のスポーツ見る事も出来なかった。

桃城「そういや、お前ら名前なんて言うんだ？」

彩夏「私は辻本彩夏！」

つぐみ「小日向つぐみだよ」

人見知り、自己紹介、頑張る。

静かに心の中で腹を括る

「AAで((リズムに乗るぜｴｪ!!!!!!(遮)

………やかましいわ。

自己紹介って難しいよネ。