ドキドキするのかわかんないサバイバル。 (ページ12)

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またあとで・・・2【切原赤也side】ページ12

俺は今サボっている。

いつも通り海側の丸井先輩とジャッカル先輩の元に逃げ込むが…
いつもとは違う人が混ざっていた。

AAって言ってたな。
凄いﾜｲﾜｲしてるけど、何話してるんだろうか。

赤也「丸井先輩ージャッカル先輩ー匿ってくださいよー」

いつも通り乱入していくと珍しく待ってましたの如く丸井先輩から話しかけられる。

丸井「赤也ーお前が言ってた前の格闘ゲーム(？)Aがやってるらしいぜ」

驚きは直ぐに言葉に出ていたようで、話がﾄﾝﾄﾝ盛り上がりいつの間にか先輩達が消えていた。

俺は、Aと話す前からずっと思っていたことがあった。

Aは俺のイチオシキャラに似ている！！！

ジャッカル先輩にさっきまでこの事を話していたが、余程興味が無かったのだろう。おー。おー。ってほとんど聞き流していた。

ったくちょっとは興味持てよな。

そんな事もあり、ずっと声を掛けたいと思っていたのだが、船が座礁、常に誰かが隣にいる、山側海側別々。と不運に不運が重なって話しかけれない状況が出来上がってしまった。

画像を見せながらAに似てる！！と言うと的外れな戦闘力の話をされ、おまけに凄い嫌そうな顔で否定される。

顔いいのに自覚ないタイプの人間だった。モテるのにモテる自覚ないタイプの人種だ。

赤也「いや、お前絶対無自k」

つい、気持ち悪い事を口走ってしまった。
反応が帰ってくる前に、俺が1番恐れていた声が聞こえてくる。

真田「ほう…赤也。お前はこんな所で作業をサボって女子をナンパしているのか」

いつも突然現れるから俺は何て返したらいいのか頭が真っ白になる。
サボってる事バレたらボコられる。

あれ、俺詰みじゃね？

「真田さん、私が切原君を足止めしてたんです。話しかけやすかったのでつい長話してしまって…作業中すみませんでした。」

真田「そうか。それは割って入ってしまってすまなかった」

あの真田部長が大人しく引き下がる光景が見えた。逆に調子狂うぜ本当。

赤也「いや、またいつでも声掛けろよ！話聞いてやるからさ！」

少しふざけてみる。
どうせならもう少しゲームの話してみたかったなぁ
名残惜しくてその場から離れる時に少しAの方を向いてみた。

目が合った。

Aは小さく手を振っていた。

またあとで話しかけに行ってみようかな、とか考えてる俺がいた。