雷どーん。G.side ページ31
「っ・・・聞いているのか、兄さん!!?」
「き、聞いてるっての!」
「聞いているならば何故チラチラとスマホを見ているんだ!?」
「いや、ほら・・・酔い潰れちまったAから連絡くるかもしれねーし?」
「酔い潰した、の間違いだろう!?」
反省をしているのか曖昧な兄さんを正座させて、俺は説教していた。
事の発端は数十分前。
俺は所属する新聞部の掲示物を確認したり、来週発行のW学園通信の内容を考えている最中だった。
不意にスマホが鳴り、通話に出てみれば何やら慌てた兄さんの声。
とにかく来てくれと言われ、来てみれば・・・。
なんでも女子生徒を酔わせてしまったとか。
俺が駆けつけた時には北欧クラスのベールヴァルドが女子生徒を背負い、そのほかの兄さん達はなぜか顔を真っ赤にしているではないか。
・・・詳しく言えば、兄さんとアクセル、ティノ、そしてエミルが顔を真っ赤に。ベールヴァルドとヴィンセントはまんざらでもない表情をしていた。
ことの顛末はじっくりと兄さんに問いただすとして、そのままベールヴァルドに女子生徒を送ってもらった。
そして現在、俺は兄さんの寮部屋で説教をしている。
「・・・それで、まさか手を出したんじゃないだろうな?」
「ひでーぞヴェスト!
俺様は確かにAに飲ませたけどよ、酔った奴に手ぇ出すなんてする訳ねーだろ!」
「飲めない異性に無理矢理飲ませた時点でなぜやめなかった!?」
「それはノリだ!」
「ノリ!??」
これはダメだ。さすがに、駄目だ。
完全に酔いが冷めきっていない兄さんには何を言ったとしても開き直られる。
この様子だと手は出していないようだ。
・・・手を出していたとしたら殴ってしまいそうだ。
「・・・はあ。
兄さん、頼むから程々にしてくれ」
「ケッセセセセ!
おう、任せろ〜。って事で、俺様はお休むぜ〜・・・」
前言撤回。
一発、殴ってもいいだろうか。
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HOPE(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい! (2015年3月15日 15時) (レス) id: 4ad3c073b9 (このIDを非表示/違反報告)
暇犬(プロフ) - コメありがとうです!週一で更新するかもなので(多分)よろしくです! (2014年1月27日 14時) (レス) id: 028bc90727 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ★ - おおおおおおおおおおおおおおおおお!姉ポジキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!応援してますから☆頑張ってください! (2014年1月22日 15時) (レス) id: acc0b4eecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2014年1月17日 7時