マホトくんの妹は？

真実 ページ4

マホトside

『なぁ。A。お前誰かに蹴られたりされた？』

妹のアザが気になってそんな事を聞いてしまった。
本人はぶつけたとか言ってるけど多分違う。
ぶつけて出来るようなアザじゃない。

A「はぁ？何言ってんの？」

『いやだってそこに普通はアザは出来ないから。』

ｻｸﾞﾜ「ホントだよ。そこには誰もぶつけないって。アザが出来るのは誰かに蹴られたりされた時ぐらいだと思うけど？」

A「.........。」

『ねぇ。本当の事教えて。俺らはただ心配なだけだから。』

A「もぅ。分かったよ。全部言ってあげる。」


Aside

あー。もうそういう所は抜け目ないよね。
私はYouTuberという事でかなりのいじめを受けている。
今までバレないように何とかやってこれてたけどついにバレちゃったよ...。
もう言ってあげるって言っちゃったし。

『今から話す事は真実だからね。』

ﾏﾎﾄ「うん。」

『2年生の春。それは突然始まったの。
もう既にYouTuberやってたけど何にも言われた事はなかったの。
でも進級して誰かが俺がYouTubeやってる事に気づいちゃったらしくて。
それをみんなに広められて、みんなからいじめられ始めたの。
最初は悪口だけだった。それだけなら耐えられたの。
でもだんだんと酷くなって行ったの。
机に落書きされたり、上靴捨てられてたり、
アザが出来るまで暴力振られたりしてもう本当に精神的に辛かった。
でも何故だかマホト達には言えなかったんだ。
心配かけちゃうかもって。ヘタしたらYouTube辞めなきゃいけなくなるのかなって。
だから俺必死に我慢してた。
アザができて痛くても文句1つ言わずに。
だけど今日マホトに見つかっちゃったんだね。
迷惑ばかりかけて本当にごめんなさい。』

ﾏﾎﾄ「...なんで謝るの？」

『えっ？』

ﾏﾎﾄ「お前は別に悪い事してないじゃん。
辛くてもやり返さなかったじゃん。
なのに何で謝るの？」

ｿｳﾏ「そうだよ。Aは別に悪い事なんてしてない。だから謝らないで。俺らをもっと頼って。」

泣きたくないのに何故か涙が溢れてきた。
気づいた時には号泣していた。

ﾏﾎﾄ「辛かったね。辛かったね。今までよく頑張ったよね。明日俺が一緒に学校に行って、担任にチクってやるからな。」

『うん。ありがとう。じゃあ少しだけ頼らせてもらう。』

ｻｸﾞﾜ「少しじゃなくていいよ。沢山頼って。
その方が俺らも嬉しい。」

本当にいい人達だよな。
見かけは別としてw w

決戦は明日。
マホト達がきっとこの状況を助けてくれる。
俺はそう信じてるから。

決戦→←〇

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