16話 ページ48
智君はお母さんにぺこりと頭を下げた。
｢また改めて伺います｣
智君･････。
カッコイイ！
｢あら、来なくてもいいわよ。こっちが行かなきゃならないくらいなんだし。･･････でも、目の保養だからお待ちしてまーす。スーツ姿が希望よ。ウフフ｣
お茶目に言って、手を振って家の中に入っていくお母さん。
シンとなった。
でも胸はほんわりほんわり、ずーっとあったかいままだった。
｢Aももう入りな｣
｢うん。･････智君、ほんとにこれ、ありがとう｣
煌めいている指輪。
夜の中では、プラチナよりもむしろ金の方が燦然と輝いている気がした。
｢ンフフ。･･････どっかキメたレストランとかで渡すのがいいのかなーとか思ったよ？ ･･････でも、ここが良くて｣
そう言うと、智君は塀をポンポンと叩いた。
ここって、両家の境界線に立てられたこの塀のこと･･･････？
｢思い出ん中のAって、いつもここからこっち見てて。ここなら、歴代のAにもあげれた気になれんでしょ？｣
キュンとしちゃう。
可愛いことを言う智君に私は首ったけだ。
｢それに、ここでいろんなもん貰ったり渡したりしたから、今までの御礼も込めてぇなって｣
｢御礼を言うのは私の方なのに･･････｣
智君は指輪のはまった私の手を取って言った。
｢俺の嫁さんになってくれる？｣
私は目頭に熱さを感じながら、涙を我慢して頷いた。
｢はい｣
｢よっしゃ｣
｢智君っ｣
たまらず抱き着いた。
私があんまりにも離れないでいたら、智君たらモゾモゾ動き出して、｢今度はそっからおっちゃんが出て来そうでやなんだけど･･････。離れない？ねぇ？｣って言うのを無視して抱き着いていたら、まさかの智君ちからニコニコ笑ったおばちゃんとおじさんが出て来て、私の方が大慌てで離れた。
は、恥ずかし過ぎる！
その後、私は友達にはひとまず受験はせずに就職すると伝え、友達が受験を終えたタイミングで結婚のことを告白することにした。頑張ってる最中にモチベーションを下げさせたら悪いと思って。
斗真君や職人さん達に結婚のことを伝えたら、私が智君と何歳の時に結婚するか、まさかの賭けが行われていて、それで半数の職人さんが当たったというから驚いた。
いよいよ両家公認の婚約者になった私達。
二人の恋はまだまだ続く！
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ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんばんはー。出勤お疲れさまです。更新時間はずれますが、どこぞの時間に入れていただいて、またお話を楽しんでいただければと思います。更新先でもお待ちしております！ (2020年6月3日 20時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんばんはー。私もプロポーズされた気になって作ってました。作れて幸せでした。まだまだ幸せ続きますよ！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ていくさん» ていく様こんばんはー。スーツ姿の回ありますからね！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんばんはー。幸せですよねー。私も作っててずっと幸せです。移行したので引き続きよろしくお願いいたします！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんこんばんは。ママに指輪のサイズ聞く、狙ってるのか天然なのかわからない智君が私は大好きです！（告白しちゃった！）このあとも智君の男前度と主人公ちゃんの可愛さは増す一方なので、お楽しみにね！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年5月8日 13時
