8話 ページ8
するとそこには、もう報告を終えたらしい二人が番犬よろしく翔さんの足元に跪いていて、その判断を仰いでいた。
私たちを見る翔さんの目が、ほそーくなっていた。
唇には微笑みが浮かんでいる。
ぞっとした私は思わず潤君の前に進み出た。
潤君は悪くないって言おうと思って。
でも潤君が男らしく、手で私を後ろに下がらせた。
｢潤君･････大丈夫？｣
潤君は翔さんと対峙しながら言った。
｢Aさん、俺の骨は拾ってくれ｣
｢ええっ!?｣
死ぬ気なの!?
冗談だとは思うけど、今の翔さんにはそう思わせるだけの恐さがあった。
本当に魔王みたいだった。
翔さんはゆっくりと語るように言った。
｢･････潤が再び笑顔を取り戻したことに対し、まずはAちゃんに感謝を送りたい。そして潤。よくぞ立ち直ってくれた。俺はそんな潤を誇りに思う。 ･････だがしかし。シチュエーションにかこつけて、キスをねだり、さらには･････む、胸まで触ったその仕打ちは許しがたい越権行為に当たる。素面でやれるおまえが兄さんは信じられないぞ？｣
お酒に酔ってたもんね、翔さんは。
翔さんはちらりと私を見ると、ばつが悪そうに目をそらし、咳ばらいをすると背後を振り返った。
そこにいたのは窓の外を見ていた智さんで。
翔さんは、雅紀君達と同じ様に自分も跪くと、智さんを見上げて言った。
｢以上が四男、大野潤の罪状です。どうぞご沙汰の程をお聞かせ下さい。王よ！｣
えっ！
翔さんが判決を下すんじゃなかったの!?
智さんなの!?
キリコちゃんもみんなも、固唾を飲んで見守っている。
緊張感の中、智さんがゆっくりと振り返った。
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ao(プロフ) - junさん» jun様こんにちはー。あははは、私も書き終わりたくないですー！(笑)。一生あそこに住んでいたい。 (2020年2月25日 13時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちはー。私もパワーがあれば過去作品の番外編とか書いてみたいんですけどなかなか時間がなくて。想像したりはしてますよー。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんにちはー。確実にえむ様には萌えていただけるだろうと思ってました！萌どころが一緒なので。喜んでもらえてよかったです！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様こんにちは。ほんとに悩ましい限りです。みんなとつきあわせてあげたいです。次回もお楽しみに。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
jun(プロフ) - 大野家出て行きたくなーい！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 37d10c3172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年2月15日 9時
