52 ファインダーの向こう2/20 ページ15
その夜の写真撮影は和也君のカメラで行われてた。
結構立派なカメラで、撮るのも上手だった。
でも、和也君がゲーム以外のものを手にしている姿を見るのは珍しくて、似合ってるけど、不思議な心地だった。
その夜、ドアがノックされた。
出て行くと和也君で、手にカメラを持っていた。
｢どうしたの？｣
｢･･････写真、撮らせて貰えない？｣
｢今日みんなで撮ったよね？｣
｢すっぴんの写真｣
｢･･････やだ｣
｢やだって言うほどあなた化粧してないでしょ？ 毎日さ、やってるかどうか、わかんないくらいの薄い化粧なんだから、もうすっぴんも一緒よ？｣
酷い言われ様に落ち込みたくなった。
｢だって、化粧品って高いんだもん。だから最低限のものしか買ってないだけ。私だって潤沢な財産があれば違う･･･かもよ？｣
｢まあ、どんなでも可愛いんだけどね？｣
言葉に詰まることをさらりと言う和也君は、やっぱりモテ男だと思えた。
｢つまり、いつもの化粧でいいよってこと。何の問題もない｣
にっこり笑われて、身の置き所をなくした。
私は頬を赤くしながら言った。
｢･･････どこで撮るの？｣
｢やった！ ＯＫ？ じゃあ明日デートね。土曜日だし午後から空いてるでしょ？｣
｢えっ、カメラ持ってきてるし今かと思ったけど違うの？｣
｢明日、そっちのバイト終わりに駅で集合でいいでしょ？｣
パチッとウインクを決めて去って行った和也君。
急遽決まったお出掛けに、私は目を白黒させた。
和也君と出掛ける約束をした日、早朝のパン屋さんでのキッチン仕事を終え、そのまま売場に移動して今度は接客とレジ打ちの仕事をしていたら、雅紀君がやって来た。
昨日の御礼にバイトを手伝いに来たって言ってくれて、とっても気持ちは嬉しいんだけど、それを一番喜ぶのは店長じゃないのかな？
だって、雅紀君が来たらお客さんが増えて一気に賑やかになるもの。売上が倍増だ。
雅紀君って、場を明るくする天才で、本当に人気者だ。私と一緒に入っているスタッフの子も雅紀君の登場に大はしゃぎだし。
すごいね、雅紀君。
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ao(プロフ) - junさん» jun様こんにちはー。あははは、私も書き終わりたくないですー！(笑)。一生あそこに住んでいたい。 (2020年2月25日 13時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちはー。私もパワーがあれば過去作品の番外編とか書いてみたいんですけどなかなか時間がなくて。想像したりはしてますよー。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんにちはー。確実にえむ様には萌えていただけるだろうと思ってました！萌どころが一緒なので。喜んでもらえてよかったです！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様こんにちは。ほんとに悩ましい限りです。みんなとつきあわせてあげたいです。次回もお楽しみに。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
jun(プロフ) - 大野家出て行きたくなーい！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 37d10c3172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年2月15日 9時
