4話 ページ26
お風呂か･･････。
また私が一番？ キリコちゃんも女の子なのにいいのかな。
｢キリコちゃんが先に入ってもいいよ？｣
｢･････いいわよ。お先にどうぞ｣
申し訳ないな･････。
私は閃いた。
｢そうだ。 一緒に入っちゃう？｣
｢｢ええっ!?｣｣
キリコちゃんの驚きの声と重なったのは、帰ってきたばかりの潤君の声。
キリコちゃんは潤君を見て目を見張った後、なぜか急に思案顔になって黙り込んだ。
んん？
私は笑顔で言った。
｢あ、おかえり潤君。晩ご飯はコロッケだよ？｣
｢あ、わりぃ、今日バイト先で食ってきた･････。作ったの、キリコだよな？｣
｢う、うん｣
私が頷いて見せたら、ほっとしてる潤君。
現実に戻ってきたキリコちゃんは、それを聞き、眉を吊り上げた。
｢どういうことよ、潤！｣
私は大慌てでキリコちゃんの肩を抱いてお風呂に誘導した。
｢ここのお風呂は広いし、7人もいるんじゃあ最後に入る人が夜中になっちゃうから、キリコちゃん一緒に入ろ？｣
｢え、あの、ちょっとAちゃん｣
｢ね？ ね？｣
多分潤君はキリコちゃんの甘いご飯が苦手で外で食べてきたんだと思う。
気持ちは分かるし、疲れて帰ってきた潤君が責められちゃ可哀相だから、私はこの場を立ち去らせようと、必死にキリコちゃんをお風呂に誘った。
渋々？お風呂に向かってくれたキリコちゃん。
私はほっとして、潤君を振り返ってアイコンタクトを取った。
もう大丈夫だよって。
でもなぜか、潤君も和也君も頬を赤くしてこっちを凝視していた。
･･････キリコちゃんと一緒に入ることに何かあるの？
ドアを閉める間際、誰の声か分からないけど聞こえた。
｢羨ましい･････｣
んん？
お風呂から上がったキリコちゃんはツカツカと、テレビの前で私のアイスを食べていた潤君の前に歩いていって立つと、見上げる潤君の肩をおもむろに掴んで言った。
｢潤！ 良かったね！｣
｢はぁ？｣
｢Aさんのチクビ、無茶苦茶可愛い桃色だったから！｣
え、ええーーーーー！
キッチンで水を飲もうとしていた私はコップを取り落としそうになった。
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ao(プロフ) - saboさん» sabo様コメントありがとうございます。私もプールのシーンはいずれも大好きな萌がつまっていて、お気に入りです。続きもどうぞお楽しみ下さいませ。ありがとうございました！ (2020年2月22日 15時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
sabo(プロフ) - こんにちは。いつも楽しみに読ませて頂いてます。 智くんとのプールでのシーンにドキドキが止まりませんでした！続きを楽しみにしています。 (2020年2月22日 14時) (レス) id: af5ad827ec (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様おはようございます。コメントありがとうございます。潤君、次回頑張りますよ。ぜひ読んでやって下さい。また更新しますので、その移行先でお待ちいたしております。 (2020年2月18日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - キリコちゃんの真意は…うんわかった…。また潤くんが殻に籠らなければ良いけれど（ＴＴ） (2020年2月17日 9時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様おはようございます。キリコちゃん迷惑キャラでご迷惑をおかけしています(笑)。お気持ちお察しします。いよいよ明らかになるキリコちゃんの真相。さてさて。お楽しみに。ありがとうございました〜。 (2020年2月17日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年2月5日 5時
