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4話 ページ11

 私はこの時、頼れる力強さに、ひな鳥になった心地で身体を預けきっていた。

 ・・・・・・私も智さんも、助かって良かったって、それだけで、後は何も考えず。






 智さんは私を抱えたまま泳いで、プールのへりに連れて行った。

 先に昇って、私を引っ張ってプールから上げてくれる。

「あっこ座って」

 誘導してくれるまま、近くにあったデッキチェアに座って深呼吸した。

 落ち着いて来たら、智さんがクスッと笑った。

「A、こっちのプールに来てたの、深いとこで泳ぎたかったから?」

「・・・・・さっき男の人から助けてくれた後、なんか智さんの様子がおかしかったから気になって見てたの。そしたら沈んだまま浮き上がって来ないから・・・・・心配になって」

「そうだったの? じゃあやっぱりおいらのせいか」

 素直に認められて私は急いで首を横に振った。

「でも私が鈍臭いのもあるから」

「・・・・・ハハ、心配かけてごめん」

「ううん。・・・・・でも、さっきどうして怒ってたんですか?」

 智さんの眉が寄った。

「あ、敬語に戻った。さっきの良かったのにぃー」

 あれ、いつの間にか言葉遣いがラフになっちゃってた?

 智さんは言った。

「タメ語でいいよ?」

「でも、智さんは敬語にしなきゃいけない要素がいっぱいだから」

「・・・・・タメ語にしてよ」

 譲らない智さん。

 本気の顔だった。

 智さんのおねだりは珍しいから、考えて、頷いた。

「じゃあ、時々は・・・・・。努力してみま、・・・してみるね」

「おぅ」

 ・・・・・・嬉しそう。

 智さんって、垣根の低い人なんだな。

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ao(プロフ) - saboさん» sabo様コメントありがとうございます。私もプールのシーンはいずれも大好きな萌がつまっていて、お気に入りです。続きもどうぞお楽しみ下さいませ。ありがとうございました! (2020年2月22日 15時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
sabo(プロフ) - こんにちは。いつも楽しみに読ませて頂いてます。 智くんとのプールでのシーンにドキドキが止まりませんでした!続きを楽しみにしています。 (2020年2月22日 14時) (レス) id: af5ad827ec (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様おはようございます。コメントありがとうございます。潤君、次回頑張りますよ。ぜひ読んでやって下さい。また更新しますので、その移行先でお待ちいたしております。 (2020年2月18日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - キリコちゃんの真意は…うんわかった…。また潤くんが殻に籠らなければ良いけれど(TT) (2020年2月17日 9時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様おはようございます。キリコちゃん迷惑キャラでご迷惑をおかけしています(笑)。お気持ちお察しします。いよいよ明らかになるキリコちゃんの真相。さてさて。お楽しみに。ありがとうございました〜。 (2020年2月17日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ao | 作成日時:2020年2月5日 5時

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