2話 ページ17
でもそれだと勤務が長くなって、さすがに疲れるから、私の休憩に誰か呼ぶって言ってくれて、14時くらいにやって来たのは次男の雅紀さんだった。
夕方から用事があるけれど、しばらく一緒に入って、さらに1時間、私の休憩交替をしてくれるそう。
雅紀さんに会うのは三度目くらい？ 一度目は挨拶をしただけ。二度目はキッチンにいるのを見かけただけだから、まだまともに話したことはない。
美容師の卵というだけあって、雅紀さんはお洒落だった。多分、背が高くて、手足が長いモデル体型なせいもあると思う。
明るくて、兄弟の中で一番親しみやすそうな人。お日様みたいな雰囲気を持ってる。
雅紀さんは私を見つけるなり爽やかに笑って言った。
｢こんにちは！ 今日は無理言って残って貰ってごめんね！ ありがとう！｣
｢忙しいのにわざわざ来てくれてありがとうございます。休憩、助かります。この後の予定は大丈夫なんですか？｣
雅紀さんはにっこり笑った。
｢全然！ 仲間とさ、気になる美容院に偵察に行くだけだから。三ヶ月前から予約してるから中止にしづらくて｣
｢偵察？｣
｢勉強みたいなもんだね。髪を切って貰いに行くの｣
｢･･････えっ!? どこを切るんですか!?｣
私の言葉に、雅紀さんは驚いた顔をすると、自分の頭を両手でバッと押さえた。
｢ええっ!? 俺、髪あるでしょ？ もしかしていつの間にかハゲてる!?｣
私は慌てて首を振った。
｢違います違います！そういう意味じゃなくて、もう完璧にキマッてるのにっていう意味です。切るところなんてないくらい。･･････言葉が足りなくてごめんなさい〜｣
謝ったら、雅紀さんは私の頭を冗談めかして軽く小突いてきた。
｢もう、びっくりしたよ〜。でも俺、意外と小心者だから、もしかしたら将来ハゲちゃうかもね？｣
明るく笑ってくれる優しい雅紀さん。
･･･････雅紀さんなら頭がツルツルになっても、きっとハンサムに違いない。
そして雅紀さんは言ってくれた。
｢Aちゃんと俺って同い年でしょ？ だから敬語とか使わなくていいよ？ 距離あるしさ｣
そう強く勧めてくれて、そのあとからは雅紀君と呼ばせて貰うことになった。
嬉しいな。
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ao(プロフ) - えむさん» えむ様いつも応援ありがとうございます！癒やしと萌はいついかなる時でも重要ですよね！あればあるほど嬉しいもの。大野家のみなさんに是非癒されて下さいね。楽しみながら頑張ってまーす。 (2019年12月19日 21時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なお様こんばんは。もしやタンポポ色のあのお方のご担当？私もかき乱されているので尚更のことと拝察致します。癒やしと萌をお届け出来るように頑張りますね！ありがとうございます！ (2019年12月19日 21時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - aoさん、おはようございます！やっぱりaoさんのお話を読むと暖かくなれます。次回の更新も楽しみに待っています(*´∇｀*) (2019年12月18日 10時) (レス) id: bd8350da83 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なんだか最近は自担に心をかき乱される事が多いのでaoさんのお話で癒される毎日です。いつも楽しみにしています！ (2019年12月18日 10時) (レス) id: 19cc532da8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和*様おはようございます。萌えにニヤニヤとだらしない顔をして作っている私に、紡ぐ言葉だなんて綺麗な表現を頂戴できて、凄く凄く嬉しいです。マイペースで頑張らせて貰いますね。ありがとうございます〜。 (2019年12月14日 6時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年11月26日 8時
