13話 ページ39
なじるように智君を見上げたら、優しい目をした智君が一瞬躊躇ってから言った。
｢Aに話さなきゃならないことあって｣
｢･･････なあに？｣
｢大事なこと。･････おいらのこと好き？｣
｢･････好きよ｣
｢おいらも。でもこれ話したら泣かせるかも。でもすげぇ好きだから、それは絶対変わんないから。だから後で･･････聞いてくれる？｣
柔らかく胸を触りながら言われて、私の思考回路はおかしくなりそうだった。
｢後で･･････？ 今じゃないの？｣
｢後で。今はAんこと抱きたい。ちょっとでも早く中に入って、一緒に気持ち良くなりてぇ。 ･･･････ずるい？ だめ？｣
可愛くおねだりされて、この状態で否やが言えるわけもなく。
｢いいよ･･････｣
｢･･････あんがと。向こう行こ。明かりが届かないとこ。砂つかないようにするから。 ･････支えるから座んないでね？｣
そうして私達は外で一つになった。私は外でなんて、初めての経験だった。
旅先の開放感のせい？ 地元の海じゃ、絶対しなかった。あんなに乱れちゃうなんて･･････沖縄のマジックに違いない。
ちゃっかりグッズをポケットに入れて来てた智君はいったいどこまで計算してたの？
私の乱れたワンピースを整えてくれて、一緒に砂浜に座り、余韻に浸る私を暫く抱きしめた智君は、やがて静かに切り出した。
｢月末にニューヨークに行く予定だったけど、繰り上がってぇ｣
｢え･････？｣
まだ夢うつつで、ぼーっとしながら智君を見上げた私。
どういうこと？
何が繰り上がったの？
智君はそんな私を、クスッと笑って愛しげに見下ろしながら、もう一度丁寧に言い直した。
｢まだ二週間ある予定だったけど、向こうの都合で、あと五日になったの。五日後にニューヨーク行くから。･･････ごめんね？｣
智君はどこまで計算していたの？
私がこうなることまで考えてた？
｢うそ･･････｣
ぽつりと呟いたら意識が遠退いた。
｢え？ あれ!? ･････A、A!? マジで!? やべぇ、気ぃ失った!?｣
｢どうしたの智君！｣
私が気を失った後、遠くから走ってきた里美ちゃん以外の翔君たちみんな。
･･･････いったいどこから、どれだけ見てたのか。
まさかこれも計算じゃないよね!? 智君!?
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ao(プロフ) - 智恵里さん» こんにちはー！行っちゃいましたね。さて、次回が最終回です。二人はどうなるのか！最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2019年9月22日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» こんにちは！次回でいよいよ最終回です！ツラタンでごめんなさい。でも最終回にご期待ください！今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 (2019年9月22日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 別れなんて辛すぎます(T_T)でも、読まずにはいられない…はぁ、ツラタン (2019年9月20日 23時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - やだ〜行かないでー(泣)(´；ω；`) (2019年9月19日 12時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizunaさんこんにちはー！言われて気づきました。ほんとだ！みんな年下だーって。違和感なさ過ぎですね!? 妄想好きなので、どういう集まりか考えちゃいましたよ。一人でウフウフ笑ってます。次のCMも凄く楽しみです。期待を裏切りません！ (2019年9月19日 11時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月2日 17時
