7話 ページ33
もちろん私はとんでもないと拒否した。
ちなみに騎馬は乗り手が一人、足場が三人の、合計四人で構成されている。それだと今回は一人余る計算だ。人数が合わない。
でももうみんな気持ちはやる方向に固まっていて、私が拒否すると、脅してきた。
｢あっ、今二人、抱き合ってた！｣
松本君の言葉に身を乗り出すけど、目の前の翔君がガードして見せてくれない。
そしてそのまま翔君が余裕の顔で私をタラシ込んだ。
｢智君、昔から色白の丸い胸が好みなんだよねぇ。ちょうど里美みたいなさ。今日のビキニ、それがよくわかるデザインだよね。激しい水遊びしてたらポロリもあったりして？ 智君大喜びだね〜｣
ドキッとして息を飲んだら、畳みかけるように二宮君も言った。
｢あの人、ついこの前まで、求められたら断れない質だったもん。好みの女から慰めて抱っこしてぇとか言われたら、きっと何も考えずに抱きしめちゃうと思うよ。罪作りなんだよねぇ｣
私はいてもたってもいられず立ち上がった。
結果、私はみんなの作る騎馬に急かされるようにうっかり乗ってしまったんだけど、乗ってから我に返ってももう遅くて、もうどんなに頼んでも降ろしてくれなかった。
ビーチはシーズンだから賑わっていて、私たちの騎馬はもの凄く目立ち、大勢の人が見物していた。
そんな好奇の視線が注がれているというのに、見られることに慣れっこなのか、四人は陽気な笑顔でザブザブと海の中に入っていった。
狙い？通り、智君と里美ちゃんは呆気にとられた顔でこっちを見ていた。
もう、私は消えてなくなりたかった。
このまま水平線の彼方へ向かって行きたい。
｢せーのっ！｣
いきなり掛け声が上がったと思ったら、海に投げ飛ばされた。
そう飛距離が出たわけじゃないから衝撃は少なかったけど、気づいたら海の中に沈んでしまっていて、息が出来なくて慌てて地面を蹴って水面に出ようとした。
でもそれより早く、私を引っ張り上げる力強い腕があった。
顔を見なくても分かる。前にも似たことがあった。
智君だった。
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ao(プロフ) - 智恵里さん» こんにちはー！行っちゃいましたね。さて、次回が最終回です。二人はどうなるのか！最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2019年9月22日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» こんにちは！次回でいよいよ最終回です！ツラタンでごめんなさい。でも最終回にご期待ください！今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 (2019年9月22日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 別れなんて辛すぎます(T_T)でも、読まずにはいられない…はぁ、ツラタン (2019年9月20日 23時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - やだ〜行かないでー(泣)(´；ω；`) (2019年9月19日 12時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizunaさんこんにちはー！言われて気づきました。ほんとだ！みんな年下だーって。違和感なさ過ぎですね!? 妄想好きなので、どういう集まりか考えちゃいましたよ。一人でウフウフ笑ってます。次のCMも凄く楽しみです。期待を裏切りません！ (2019年9月19日 11時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月2日 17時
