7話 ページ22
注文をとりにきた若い女の子のスタッフが、櫻井君が私のことを姉さんと呼ぶのを聞いて、ほっとした顔を浮かべているのを見て微笑ましかった。
オーダーを終えて見回せば、スタッフだけではなく、多くの周りの女性が櫻井君を見て胸をときめかせている様子で、私は嬉しくなった。
｢翔君もててるね｣
｢しょ、翔君!? おれ翔君!? そんな風に呼んでくれるんだ？ すげぇ嬉しい！ いきなりなんで？｣
｢みんな私達が姉弟設定なのを期待してるみたいだから。櫻井君じゃそう見えないでしょ？｣
｢なるほど、そういうことね。じゃあ出来れば今後もそのまま翔君でお願いしていい？｣
｢いいの？ ･････｢櫻井君｣の方がかっこよくない？ なんかキチンとしてて、私は好きだったんだけど｣
｢それで櫻井君だったんだ？ 姉さんいつまでもくだけてこねぇなってみんなで言ってたのに｣
｢そんな話してたの？｣
｢じゃあさ、どうして智君は、最初から名前呼びだったの？｣
言われて初めて気がついた。
そういえばどうしてだろう････。
口ごもって考えていたら櫻井君が優しい笑顔を浮かべて言ってくれた。
｢最初から、智君にとって姉さんが特別だったみたいに、姉さんにとっても特別だったってことでいいんじゃない？ ロマンチックでしょ？｣
･･････ドキッとしちゃった。
嬉しいこと言ってくれるんだから。
｢理知的で賢い上にロマンを理解してるなんて、翔君たら鬼に金棒だね｣
｢あざーっす｣
ふざけた返事に二人で笑いあった。
翔君の用事は、智君に渡す寄せ書きに私を参加させてくれるという話で、私はその場で色紙に書き込んだ。
そしてその次に、翔君は大きなバッグから、木製の工具入れのような箱を取り出し、広げた。
そこには見たことのない500色の色鉛筆がずらりと並んでいて、思わず圧巻の光景に感嘆のため息を漏らしたら、好きな色にメッセージを入れてサインして欲しいって頼まれた。
もう既に翔君やみんなのサインがそれぞれ書き込まれていて、留名ちゃんの名前や、私の知らない子の名前もあった。
粋なプレゼントに感動しながら、私は８月の空みたいな綺麗な青色を手にとって、そこにサインを書き入れた。マーメイドブルーと書かれた色。
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ao(プロフ) - 智恵里さん» こんにちはー！行っちゃいましたね。さて、次回が最終回です。二人はどうなるのか！最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2019年9月22日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» こんにちは！次回でいよいよ最終回です！ツラタンでごめんなさい。でも最終回にご期待ください！今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 (2019年9月22日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 別れなんて辛すぎます(T_T)でも、読まずにはいられない…はぁ、ツラタン (2019年9月20日 23時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - やだ〜行かないでー(泣)(´；ω；`) (2019年9月19日 12時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizunaさんこんにちはー！言われて気づきました。ほんとだ！みんな年下だーって。違和感なさ過ぎですね!? 妄想好きなので、どういう集まりか考えちゃいましたよ。一人でウフウフ笑ってます。次のCMも凄く楽しみです。期待を裏切りません！ (2019年9月19日 11時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月2日 17時
