2話 ページ17
智君は苦笑した。
｢この前は会わせたら話が長くなりそうだったから。あん時はAんこと、仕事帰りだから早く帰したかったの。･･････それに、元々そこはそんなに気い遣ってなかったよ。デビューしようとか思ってなかったから、女の子と遊んで怒られんなら辞めれば良かったし｣
私は呆れた。
｢智君って、もしかして事務所で問題児だった？｣
｢ええ？ ･････そんなことはねぇけど。先輩が悪戯ばっかりしてくんの、そっちのが問題だと思ってた｣
智君が教えてくれたのはツアーで先輩とホテルに泊まった時の裏話。男の子だなぁってそんな内容で、いっぱい笑わせて貰った。
気がついたら女の子達はいつの間にかいなくなっていた。
展示物を見終えて思った。
宇宙の星の話は壮大で、どこにも日本とニューヨークの話なんて書いてなかった。そんな距離、背中に手を回すくらいの近さで、宇宙のことを考えると馬鹿げたくらいの距離だった。
｢案外ニューヨークって近いのかな｣
私がポツリと呟いたら、智君の口から、寝てたらすぐだったけどって返ってきて驚いた。
｢もう行ったことあるの!?｣
｢ショーの見学に連れてって貰った｣
すごい。
｢･･････私なんて日本も出たことないのに。飛行機に乗ったことさえ･･････｣
年上としての威厳が･･････。
すると智君が言った。
｢そのうち宇宙に遊びに行けるようになんじゃない？｣
宇宙････。
｢したら海外なんて近くなって、海外行ったってなんも自慢できねぇようになる｣
大きい話だ。
｢月に行ったら自慢して？ 死ぬほど羨ましがるから｣
そう言うと、智君は木星の地表を再現したジオラマを興味深そうに見ていた。芸術家の血が騒ぐのかな？
智君といると、自分の悩みがちっぽけなものに思えて来るから不思議だった。
私は、智君の瞳になりたいと思った。
その目には、同じものを見ていても、違う景色が映っているように思える。
きっと考え方が違うのだろう。
私に智君の考え方は出来ない。･････だから憧れるの。
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ao(プロフ) - 智恵里さん» こんにちはー！行っちゃいましたね。さて、次回が最終回です。二人はどうなるのか！最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2019年9月22日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» こんにちは！次回でいよいよ最終回です！ツラタンでごめんなさい。でも最終回にご期待ください！今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 (2019年9月22日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 別れなんて辛すぎます(T_T)でも、読まずにはいられない…はぁ、ツラタン (2019年9月20日 23時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - やだ〜行かないでー(泣)(´；ω；`) (2019年9月19日 12時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizunaさんこんにちはー！言われて気づきました。ほんとだ！みんな年下だーって。違和感なさ過ぎですね!? 妄想好きなので、どういう集まりか考えちゃいましたよ。一人でウフウフ笑ってます。次のCMも凄く楽しみです。期待を裏切りません！ (2019年9月19日 11時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月2日 17時
