54 いざ出陣 8/10 ページ1
二宮君ちはきれいに片付いていた。
｢あれ？ ニノの子は？｣
｢返した。いたらややこしいから｣
｢ふーん｣
私はその会話に仰天して、智君の服をツンツンと引っ張った。
｢なに？｣
私は小声で囁いた。
｢に、二宮君って子供いるんだね。知らなかった･･････。え、何歳の子？ 返すとかさせてよかったのかな。いても全然良かったんだけど｣
智君は目を大きく見開いていた。
瞬間、後ろで爆笑が起こった。
｢アハハハハッ！ 最高じゃん！｣
それは松本君だった。
松本君は車で私達をここに連れて来てくれていた。智君が、既に機知の人間がいたら私が心強いだろうからって言ってくれて。
でも･････あれ？ 私、なにかおかしなこと言った？
二宮君は顔を赤くして震えてるし。
｢･････A、おもしれぇね｣
智君に言われて私は首を捻った。
何が変だったのか全然わからない。
松本君がやってきて、私の肩を叩いて言った。･･････まだ笑ってるし。
｢クククッ。じゃあさ、ニノの奥さんがここにいないなって思わない？｣
｢それは･･････娘さんと一緒に帰ったとか？｣
｢どこへ？｣
｢そりゃ実家に･･････。あ、普段はやっぱり別居なのかな｣
瞬間、松本君だけではなく三人共が同時に吹き出して大笑いをし始めた。
松本君が涙を流しながら言った。
｢いつの間に娘がいる話になったんだよ！｣
えっ。
私、何を間違ったんだろうか。
･･････まだお邪魔したばかり。緊張があまりにも過ぎていたから、思考回路がおかしくなっていたのかもしれない。
私は不安になって智君に小さい声でそっと尋ねた。
｢･･････これは子供さんが実は男の子だったっていうオチではないよね？ きっとそこで笑われてるんじゃないよね？｣
慎重に切り出したのに智君ってばまた吹き出して笑うし。
もう！
･･････何がいけなかったんだろ。
二宮君が私に向き直って言った。
｢悪いけど俺、奥さんいなから｣
私は目を見開いた。
すると二宮君が吠えた。
｢じゃあ父子家庭ですかっていうその顔やめろや！｣
どうしてわかったんだろ･････。
｢リーダー、こいつ頭おかしいんじゃないの!?｣
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ao(プロフ) - keiさん» kei様はじめまして。ようこそお越し下さいました。数日中に移行出来ると思うので、待っててくださいね。私も書きながら癒されてます。コメントのおかげでまた頑張れそうです。ありがとうございました。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - aoさん、はじめまして。素敵なお話をありがとうございます。このお話のねこちゃんと大野さんに癒されて、ドキドキして、何回も読み返してます。更新を楽しみにまっています。 (2019年9月3日 17時) (レス) id: a6dd3c2537 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー！本当に彼は魔性ですね･･･。魅力の塊です。酔わされちゃいますね。でも翔君もほんと凄い人で。あらためて、奇跡の五人に感動中です。 (2019年9月3日 6時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
mizuna(プロフ) - こんにちは〜久しぶりの更新に読む前からドキドキしてました（笑）aoさんと同じ様に本来なら私も翔くんタイプに恋する人間なので共感から笑っちゃいました、反対に智くんがそれを凌駕する魅力的な人って事でもあるので大野智は魔性ですね(笑)次回も楽しみにしてます！ (2019年9月2日 15時) (レス) id: a740177e2c (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - blue3104さん» blue3104様こんにちはー！私は皆さんのコメントに癒しをいただいています。夏の終わりは疲れが出がちですから、どうぞご自愛くださいませ。お話読んで、癒されてくださいませ。 (2019年8月30日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月10日 9時
