2話 ページ42
「・・・・・・・何かあんの?」
勘のいい二宮君は早速怪しんでいる。
でもそんな二宮君の対応なんて慣れたものの大野君。
「ンフフ。まぁまぁまぁ」
含み笑いでそれだけ言ったら、後は固く口を閉ざした。
二宮君も、そうなったら大野君は絶対喋らないってわかってるからそれ以上追求しない。肩を竦めて苦笑してた。
「はいはい、とにかく寝かしたくないわけね? じゃあ俺のゲーム機貸そうか?」
「ゲーム? ・・・・・・・する?」
二人に見下ろされて、私は迷って頷いた。
ゲームはやったことないけど、それで眠らずに済むならお借りしようかな。
でも猫がゲームって。前代未聞だよね?
最近、猫らしくしなくちゃって意識が薄れて来ている私。だって大野君ってばどんな私でも受け入れてくれるし、むしろ大野君の方が人間扱いしてくるし。
でも二宮君も妙な人で、私が頷いたら、さほどなんの疑問も持たずにゲーム機を用意してくれた。・・・・・・大野君に感化されてる感じ?
「最初にここ押して、そっからAボタンばっかり押してたら始まるから。パズルゲームだから簡単だし」
「ニャー」
「切るとこ、ここ」
「ニャー」
「わかった? おしっ。じゃあ収録行くよ、リーダー」
肩を組み合って、連れだって出ていく二人。
櫻井君は、そんな二人を見送ってすぐに、自分もスタジオに向かうために立ち上がった。
でも、しきりに首を傾げていた。
「いや、ツッコミ所満載でしょ? Aが字幕付き選ぶのって凄くない? 新聞読むのだって。ゲームするのとかもおかしいし。そしてそれをあっさりニノが受け入れてるのも驚きだし。・・・・・・智君てばAのこと、いつの間にか完全に人間扱いしてるしさ、これどうなってんの?」
松本君がそんな櫻井君の肩を抱いて言った。
「翔さん、考えたら負けだよ。見たものだけを信じよう? なんてったって、リーダーのやることだしね?」
「確かに。そうだな、それが正解か・・・・・」
支え合うように、頷き合って出て行く二人。
最後に相葉君が私の前にしゃがんで不思議そうに言った。
「おまえ、なんで寝ちゃだめなの?」
さぁ・・・・・。
それがわかんないんです。
ねぇ? なんででしょうねぇ?
868人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
juntea1054(プロフ) - m(_ _)m(^^)dm(_ _)m (2019年10月16日 14時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - juntea1054さん» コメントありがとうございます。早速山本様の画像を検索して見てみましたよ。美人さんですね!猫ちゃんぽい!お好きに想像して楽しんで貰いたいので、敢えて容姿や毛色に触れてないのですが、こんな美人さんだったら妄想もより楽しいですね!今後ともよろしくです! (2019年10月16日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - 私は今は黙っていて、フェミニン服の山本舞香チャンでしょうか?!マイペースで頑張って下さいませ、重ねてありがとうございます。これからもどうか宜しくお願いしますm(_ _)m(*^^*)m(_ _)m (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - おはようございます、とてもロマンチックで素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m(^^)dm(_ _)m 大野君と同棲中の美猫&うら若い美女は【特に人間美女の方は】芸能人ならばを想像したら良いかと楽しく考えておりますよ。 (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - みゆさん» みゆ様こんにちは〜。コメントありがとうございます。お気持ち、伝わりましたよ〜。有り難くお気持ち頂戴致します。私も作っててずっとニヤニヤしています。おかげで頑張れます!ありがとうございました! (2019年6月21日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ao | 作成日時:2019年5月25日 15時