3話 ページ3
｢じゃあ今日のライターさんはいい人でよかったね。･･･････いただきます｣
一気飲みする姿がやけにキマッてた。相変わらず翔君は爽やかだ。
｢コマーシャル来そうだよ？｣
｢イケメンだからね？｣
にこって爽やかに笑って見せた翔君だったけど、すぐにハァーって大仰に溜息をついて、またうなだれちゃった。よっぽど別れたことを引きずってるみたい。
｢翔君･･････｣
可哀相･････。どうにかしてあげられないかな。
でも暫くしたら、急に翔君は真面目な顔になって、私を見て言った。
｢俺、やっぱりAちゃんを彼女にしたい｣
｢えっ!?｣
｢智君と別れたら、その次俺ね。約束していい？｣
どんぐりみたいな大きな瞳が一途にじっと私を見つめて来る。
｢翔君？｣
｢お願いします！｣
拝むように私に向かってパンと手を打って来た。柏手みたいに。
私は、迷って･････ぎこちなく頷いた。
だって、冗談だとしか思えないから。それで元気が出るならまぁいいかな？って。
そもそもおーちゃんとは別れないからね？ 別れたら多分私、生きる屍になってるはずだから、それなら翔君ともつきあえない。
･･････それでもいいの？って言ったけど、翔君は嬉しそうだった。
｢よし、うん。元気でた！｣
｢よかった｣
背筋を伸ばしたら、キランって笑ういつもの翔君に戻っててほっとした。
翔君の前にコーヒーを置いた。水色のゾウさんの絵柄のいつものマグカップ。
楓さんのところで仕入れた器達はまだオープンまで大事にとっている。
｢さぁ、じゃあ本題です！｣
｢･･････本題？｣
さっきのは本題じゃなかったの？
首を傾げる私に向かって、意気揚々と翔君は言った。
｢お願いがあります！ 俺の彼女になる予定のAちゃんに！｣
｢ちょ、ちょ、ちょっと翔君！｣
声が大きい！
お店には私達以外誰もいないけど、人聞きが悪すぎる！
でも私が怒ったら、またすぐに落ち込んでいじけ出したから、仕方なく話を合わせた。
｢はいはい。私の未来の彼氏さん、どうかしたんですか？｣
翔君の前に置きっぱなしになっていた空の瓶を引き寄せた。
･････なんか疲れる。
翔君、元気になりすぎじゃない？ ドリンク剤、やっぱりあげるんじゃなかったかな？
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ao(プロフ) - kikiさん» kiki様こんにちは。主人公ちゃんいい子なんで、たまに黒くしよう黒くしようとしてるんですが、なかなか染まってくれません。恋人が素敵だからでしょうか。私も青色さんに綺麗な色にしてもらいたいです！ (2019年2月26日 16時) (
レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - もちろん、こちらも拝読致しております！主人公ちゃんの清く芯のある人柄が凄く素敵ですねー！こちらも見習う事が多々ありまーす。感謝の気持ちって、ホント大事ですよね。 (2019年2月25日 18時) (レス) id: 53337431dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - わー、cocoro様コメント嬉しいです。お元気でしたか。何度も読み返したくなるようなお話を頑張って作るので、是非遊びに来てくださいね。一緒に楽しみましょう！萌えてくださーい。 (2019年2月25日 9時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
cocoro(プロフ) - aoさん、お久しぶりです。またこの子達に会えて嬉しいです。私はこれからも、いやもしかしたらこれまで以上にここに糖分補給に立ち寄るであろうと思われます(笑)。また一緒に楽しませてください。 (2019年2月24日 20時) (レス) id: 8d2a7d356c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2019年2月19日 20時
