7 居酒屋 ページ7
｢ふふっ｣
いきなり吹き出した私にアンが訝しげな顔をして覗き込んで来た。
仕事終わりに行きつけの居酒屋で飲むお酒はもちろん美味しい。でも、それで笑ったわけじゃない。
明後日からいよいよ智君がうちの病棟にやって来る。それを思い出して笑ったのだ。
｢元カレが二人って･････｣
私の独り言を聞いて、アンが面白そうという文字を顔に浮かべて身を乗り出してきた。
｢Aさんから男の話が出るなんて珍しい！やっぱり同期の恵美主任が結婚したのがショックで？｣
｢それを言わないで。ただでさえ最近飲み仲間が減ってるんだから｣
次々と結婚していく周囲の友達。
｢29歳って国が定めたゴールなの？｣
みんな、少し前まで彼氏のいなかった子まで、３０歳目前で嘘のようにまとまっていった。
30歳になった私の周りに残ったのは年下の子か年上のお姉様だけ。
｢やっぱり29歳と30歳は、響きが違いますからね〜。でもAさんは自分で選んで独身なわけでしょ？ 結婚申し込まれたことあったくせに。断ったんじゃないですか｣
｢それは仕事やめてくれって相手のお母さんに言われたから･･････｣
｢退院した患者さんに結婚前提でつきあって欲しいって言われた時も断ってましたよね？ 資産5億越えのIT社長｣
｢それは生理的にどうも･･････｣
｢確かに。胸にハートマークの胸毛がある人は初めて見ました｣
｢そこじゃなくて、私の胸ばっかり見てくるから嫌だったのっ｣
｢Aさんの胸大きいですもんね。身体細いのに。夢みたいな身体してますもんねぇ｣
指先で胸をツンツン押され、その手を叩いた。
｢なのにどうして結婚できないんですかねぇ｣
言いながら、赤い顔をして、頬杖を着いてお品書きを見上げてる。
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ao(プロフ) - あゆねさん» あゆね様ありがとうございます！私も羨ましいです。こんな元彼がいたらいい思い出作れそうです。頑張ります。感謝です。当分 (2018年11月15日 14時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
あゆね - このお話がとても好きで、毎日読んでいます！主人公ちゃんがほんとに羨ましいですね(笑)これからもaoさんのペースでがんばってください！応援してます！ (2018年11月12日 0時) (レス) id: 1048fe7101 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様、読んでいただけて感謝です。二人に挟まれて羨ましい限りです。今後もご期待下さいませ！ (2018年11月11日 7時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - 今日も続きが読めて嬉しいです！翔くん出てきたー！と思ったらかなりグイグイでキャー！です。智ってば寝てる場合じゃないのにー！とニタニタしておりますよ（笑） (2018年11月10日 20時) (レス) id: 5a2a163833 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様コメントありがとうございます〜！新作も萌えを追求していますので、是非ご一緒にときめいて下さい。気に入ってくださるといいのですが。ありがとうございます！ (2018年11月8日 20時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年11月1日 14時
