43 6月 ページ43
翔君のことがちょっと鎮静化しかかった6月、久しぶりにアンと一緒にいきつけの居酒屋に行って飲んでいたら、夜も遅くなった頃、智と翔君が連れだってやってきた。
私とアンもびっくりしたけど、向こうだって驚いてた。
でも、ドキドキしているのは私だけで、私の心なんて誰も知らない様子ですぐにワイワイと話始めて、結果、一緒に飲もうよってことにまとまっちゃったから天を仰ぎたくなった。
でもここじゃ病院の関係者に見られるかもしれないって、翔君が予約しておいた個室に移動させて貰うことになった。
３対３で向かい合う、6人掛けのテーブルに四人で座った。
まず翔君が最奥に座って、次いでその向かいに智が座った。
アンと顔を見合わせた。
多分翔君と智は、二人のいつもの定位置なんだと思う。でも、そうすると必然的に私達はどちらかの隣に座らなければならなくて、どうしようって私はアンを見たんだけど、アンの方は何故かウキウキしていた。
｢この座席、ホストクラブ並に馬鹿高い席料とられそう！ Aさん、どっちにします!? っていうか、どっちがこの店のNo.1!?｣
アンは、思わず吹き出しそうになるようなテンションの高い冗談を言ったと思ったら、自ら翔君の隣を選んで、失礼しまーすって座ってしまったから、私は意を決して智の隣に座った。
｢私でごめんね？｣
謝ったら、くりっとした綺麗な目を不思議そうに瞬かせた。
｢なんで謝んの？｣
だって彼女いるし。小百合さんに悪いから。
目で訴えたんだけど、あんまり伝わってないみたい。
｢謝るならこっちだろ？｣
｢え？どうして？｣
すると今度は智の方が私をじっと見てきたんだけど、何も伝わって来なくて首を傾げたら、小さく吐息を着いて視線を外された。
･････なんなのよ。
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ao(プロフ) - あゆねさん» あゆね様ありがとうございます！私も羨ましいです。こんな元彼がいたらいい思い出作れそうです。頑張ります。感謝です。当分 (2018年11月15日 14時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
あゆね - このお話がとても好きで、毎日読んでいます！主人公ちゃんがほんとに羨ましいですね(笑)これからもaoさんのペースでがんばってください！応援してます！ (2018年11月12日 0時) (レス) id: 1048fe7101 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様、読んでいただけて感謝です。二人に挟まれて羨ましい限りです。今後もご期待下さいませ！ (2018年11月11日 7時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - 今日も続きが読めて嬉しいです！翔くん出てきたー！と思ったらかなりグイグイでキャー！です。智ってば寝てる場合じゃないのにー！とニタニタしておりますよ（笑） (2018年11月10日 20時) (レス) id: 5a2a163833 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様コメントありがとうございます〜！新作も萌えを追求していますので、是非ご一緒にときめいて下さい。気に入ってくださるといいのですが。ありがとうございます！ (2018年11月8日 20時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年11月1日 14時
