26 食堂 ページ26
でも数分も経たないうちにあらゆる視線が集まり出して、身の置き所のなさに恥ずかしくなって、智を置いて立ち上がろうとした。
すると。
｢お、珍しい組み合わせ｣
振り返ったら、思わず眩しさに目を細めた。
イケメン軍団の登場だった。
松本先生、二宮先生、相葉先生。三人揃うと迫力が凄い。オーラが出ている。
周囲もどよめいていた。
｢俺、Aちゃんのとーなりー｣
にっこり笑って隣に座る相葉先生は今日も爽やかなイケメンだ。
｢んじゃ俺は向かいね？｣
そう言って私の前に座った超絶イケメンの松本先生。二宮先生はその隣に座った。
｢俺はおっさんの前｣
私は浮かしかけていた腰を下ろした。
｢二宮先生、大野先生のことそんな風に呼んでるんですか？｣
｢だっておっさんだもん。年上だし、ぼーっとしてるし、ケツばっか掻いてるし｣
｢それを言ったら同い年の私もおばさんなんですけど｣
私がそう言ったら、にっこり笑って、おばさんでも好きだから心配しなさんなってって言ってウインクが返って来て、思わず顔を背けた。
好きじゃなくていいから、おばさんという言葉を否定してほしかった。
｢珍しいですね、みなさんお揃いなんて｣
相葉先生が唐揚げを頬張りながら言った。
｢そうだよ。ここで会うのは4ヶ月ぶりくらい。前が年末だったから｣
忙しいドクターは社食に現れることが少ない。医局でおにぎりやお弁当を食べてるか、食べられずに終わる人がほとんど。
ふいに松本先生が智を見て言った。
｢二人、仲いいの？｣
ドキッ。
｢同じ病棟ですから｣
にっこり笑ってさらりと返事をしたつもりなのに、松本先生の目は探るような視線のまま。そしておもむろに言った。
｢だったら何で大野先生は翔君とAの関係を聞いて来たの？｣
｢えっ!?｣
びっくりして智を見下ろした。でも穏やかな寝息が聞こえて来るだけ。
智、どうしてそんなこと聞いたの!?
いいえ、それより！
｢なんて答えたの!?｣
｢ん？元カレ｣
｢やだっ。嘘でしょ!?｣
｢うん、嘘。大学が一緒だったって言っただけだよ？｣
｢そ、そう････｣
ほっとして胸を撫で下ろす。
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ao(プロフ) - あゆねさん» あゆね様ありがとうございます！私も羨ましいです。こんな元彼がいたらいい思い出作れそうです。頑張ります。感謝です。当分 (2018年11月15日 14時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
あゆね - このお話がとても好きで、毎日読んでいます！主人公ちゃんがほんとに羨ましいですね(笑)これからもaoさんのペースでがんばってください！応援してます！ (2018年11月12日 0時) (レス) id: 1048fe7101 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様、読んでいただけて感謝です。二人に挟まれて羨ましい限りです。今後もご期待下さいませ！ (2018年11月11日 7時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - 今日も続きが読めて嬉しいです！翔くん出てきたー！と思ったらかなりグイグイでキャー！です。智ってば寝てる場合じゃないのにー！とニタニタしておりますよ（笑） (2018年11月10日 20時) (レス) id: 5a2a163833 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様コメントありがとうございます〜！新作も萌えを追求していますので、是非ご一緒にときめいて下さい。気に入ってくださるといいのですが。ありがとうございます！ (2018年11月8日 20時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年11月1日 14時
