3 主任 ページ3
｢さぁお隣りね。･････奥様に謝罪しましょう｣
ドアの向こうから甲高い怒りの罵声が上がっている。
大きく息を吸って、アンを従えて扉を開けた。
｢外科病棟看護師長のAAと申します！ この度はご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございませんでした！｣
開口一番、平身低頭謝罪した。奥様が息をのんで思わず口を閉じたのを目の端で捉えて、一つ胸を撫で下ろす。
さぁここからだ。
AA、30歳。看護師長になって２年。
今日も頑張ろう。
｢師長！｣
山田さんの病室を出た後、そのまま看護部長とのミーティングに向かって、昼過ぎにナースステーションに戻って来たら、私を見つけた主任が一目散にやって来て頭を下げた。
私は周りの看護師達の目が興味津々にこちらに向いているのをちらりと見て、主任にはこの場ではそれ以上言葉を紡がせず、最奥の私の席に誘った。
パーテーションの裏にある私の机。
椅子を勧めたら、頑なな表情で立ったままだったから、手を引いて無理矢理椅子に座らせた。
｢座ってよ。こんな時でないと休めないでしょ？｣
｢師長･･････私のこと職務怠慢だってお叱りにならないんですか？｣
困惑顔の主任に笑って見せた。
｢職務怠慢？ 裏でポテトチップス食べてたって言うなら注意しますけど｣
｢食べて･･･ません｣
｢でしょ？だったらいいですよ。･････娘さん今日熱があるんでしょ？山田さんの件の時は心配で電話中だったんですよね？｣
目を見開く主任。
｢どうしてそのことを･････｣
｢一応師長なので、それなりにパイプがね。だからダメですよ？うっかり裏でポテトチップスとか食べたらすぐにバレますからね？｣
主任の緊張が解けたのを見て一安心。
｢師長･････。フフフ｣
｢ウフフフフ｣
二人で笑いあったら、やっと主任に笑顔が戻った。
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ao(プロフ) - あゆねさん» あゆね様ありがとうございます！私も羨ましいです。こんな元彼がいたらいい思い出作れそうです。頑張ります。感謝です。当分 (2018年11月15日 14時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
あゆね - このお話がとても好きで、毎日読んでいます！主人公ちゃんがほんとに羨ましいですね(笑)これからもaoさんのペースでがんばってください！応援してます！ (2018年11月12日 0時) (レス) id: 1048fe7101 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様、読んでいただけて感謝です。二人に挟まれて羨ましい限りです。今後もご期待下さいませ！ (2018年11月11日 7時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - 今日も続きが読めて嬉しいです！翔くん出てきたー！と思ったらかなりグイグイでキャー！です。智ってば寝てる場合じゃないのにー！とニタニタしておりますよ（笑） (2018年11月10日 20時) (レス) id: 5a2a163833 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様コメントありがとうございます〜！新作も萌えを追求していますので、是非ご一緒にときめいて下さい。気に入ってくださるといいのですが。ありがとうございます！ (2018年11月8日 20時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年11月1日 14時
