挑戦状 ページ22
Aside
土方さんに向かって「真選組に入ってみせる」なんて意気込んできたはいいものの、
勝てる算段は到底なかった。
まず意気込んで、というのも語弊がある。
入隊させて下さい、そう言い切ったわたしは
あろうことか、そのまま土方さんの部屋を飛び出した
この場合、決意を固めたのではなく
言い捨ててきた、という方が
しっくりくるのではなかろうか。
そもそも、もし万が一勝ったとして、約束を取り付けてきた訳でもないのに入隊は認められるのだろうか?
…でも今更土方さん達に話しかけるのも気が引けて
(自分から走り去ったからね)
総悟の部屋の机に、
[少し出てきます。]
なんて走り書きを残して、
勝手も知らない夜の江戸の町に出てきてしまった。
灯の落ちた町並みをくぐって、
ふらふらとたどり着いた川原、堤防に腰掛ける。
『…どうにか強くなれる方法、ないかなぁ』
今夜はもっちりと満ちた満月が輝いていて
なんだか小馬鹿にされてるような
面白くない気持ちになった。
そんな方法あるわけないでしょう? って
分かってますよ、そんなこと。私だって。
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ミュウ - 続きが気になるぅぅぅ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 952d396015 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ありがとうございます。頑張りますね。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年12月14日 21時) (レス) id: 47e245d859 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2017年12月14日 20時) (レス) id: c20e76bf92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくわ餅 | 作成日時:2017年8月31日 22時